勝負を分ける3つのシューティング②~心肺機能編~
前回、シュートのすべての基礎となるコンディショニングシューティングについて解説しました。勝負を分ける3つのシューティング①~コンディショニングシューティング編~
入るシュートを知ること、繰り返し行えることは安定して得点を取るためには必須です。
この記事では、試合中にシュートを決めるためのアプローチとして「心肺機能」と「筋疲労」について着目したシューティングをご紹介します。
心肺機能とバスケ
タイムアウトやメンバーチェンジ、バイオレーションで、ゲームはしばしば止まりますが、試合中のほとんどは激しく動き続けるのがバスケの特性です。
バスケの運動量
狭いコート内を少ない人数で動き回るため、一瞬の油断で相手のイージーバスケットを許してしまうことも多くあります。
運動量が多く、継続して動くことが求められるバスケットは、心肺機能に負担がかかります。
心肺機能とパフォーマンス
心拍数が上がり呼吸が乱れると、不要な力が入ったり集中力が次第に落ちたりしてきます。
そのような状況では、単純なミスや精度の低いプレーが起こりやすくなります。
普段の練習から心拍数を上げた状態でシューティングをすることで、試合後半も確率を落とさずにシュートを打ち続けることができます。
心肺機能とシューティング(練習方法)
心肺機能を高めるために、インターバル走や中距離をしてからのシューティングが有効です。
ハーフコートダッシュ&シューティング
どちらか片サイドの
- コーナー
- ウイング
- トップ
- 逆サイドのウイング
- コーナー
の5ヶ所からシューティングを行ないます。
1ヶ所シュートを決めるたびに、
- ハーフラインまでダッシュ
- 折り返して次の地点でシュート
を繰り返すトレーニングです。
もちろん、カテゴリーや経験、必要なシュートエリアに合わせて距離を調整してください。
シュート地点を往復し、計10本のシュートを決めます。
ダッシュして心拍数を上げ、すぐに呼吸と身体を整えてシュートを打つ技術を磨くことで試合中のシュート確率を向上させます。
また、シュートを決めなければ次の地点へ進めないため、後半になると徐々に疲労してきます。より試合終盤の状況を作り出すことができます。
インターバル走&フリースロー
ダッシュ&ジョギングを繰り返すインターバル走を複数回行ってからフリースローを打ちます。
特にフリースローは、完全に止まって打つシュートになるので、身体の力を抜くこと、息を整えることが大切です。
普通の状態で打つのとでは大幅に難易度が変わりますが、試合中は常にそういった状態でフリースローを打つことになるので非常に重要な練習です。
筋疲労とバスケ
心肺機能だけでなく、筋肉の疲労もパフォーマンスに大きな影響を与えます。
走る速度が落ちたり、ジャンプ力が落ちたり、足が攣ったりなどの事態も起こります。
また、シュートの飛距離が落ちることも見込まれるので普段の練習からそういった状況を作りましょう。
筋疲労シューティング(練習方法)
先述のハーフコートダッシュシューティングやインターバル走シューティングなど、心肺機能だけでなく筋疲労に影響も与えますが、より下半身の負担を高めるトレーニングをご紹介します。
パワーポジションシューティング
シューター、パサー、リバウンダーの3人1組で行うシューティングメニューです。
シュートを打つスポットより3歩下がった位置をスタート位置とします。
- スタート位置にパワーポジションで構える
- シュートスポットへミートしてシュートを打つ
- すぐにパワーポジションに構えてスタート位置へ戻る
この動作を2分間繰り返して、交代で10セット行います。
バスケの基本姿勢であるパワーポジションですが、長時間それを維持することは非常にタフです。
しかし、パワーポジションで動き続けることができれば非常に強力です。
重心を動かすよりもシュートが安定するため、確率もアップします。
おわりに
今回は、心肺機能と筋疲労の面からシューティングをご紹介しました。
試合では、肉体的な疲労だけでなく精神的な疲労もあいまって、プレーの精度は落ちていきます。
練習中からそれに近い状況を作り、試合でのシュート力アップを目指しましょう。
次回は「シチュエーションシューティング」について解説します。
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関西1部リーグの大学を卒業後、現在は実業団でプレーしながらプレイヤーとしてのレベルアップを目指しています。このブログでは、高校・大学・社会人、それぞれのカテゴリーでのトップレベルの選手とのプレーの中で自身が経験した、バスケ選手としての高みに行く方法を発信していきます。
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