【梅原トレーナーのからだづくり哲学】トレーニングレポート No.87「実用的なコンタクト能力とは」

スキルアップ ディフェンス トレーニング 動画 梅原 淳 練習法

こんにちは、梅原淳です。

今回は「実用的なコンタクト能力」について書いてみたいと思います。

なんだかちょっと堅い言葉な感じがしますが、要は実際にコートで扱われるコンタクトプレイにはどんなコツや秘訣があるのか、ということです。

私はいつも「コンタクトは技術だ」と話しています。このレポートでも何度か解説したことがあると思います。

コンタクトは力だと、誰もが考えます。身体の強さであり、重さ(体重)であり、筋力であると考えるのが普通です。

でもそれは思い違いです。実際に身体の接触を使ってプレイを仕掛けようと思うと、ものすごく繊細な力加減が必要であることを理解します。

それはもはや腕っ節がどれくらい強いとか、身体がゴツいといった話ではなく、芸術的な運動技術能力であると言えます。

主にふたつの要素

とは言え、それほど複雑なものではありません。主にふたつの運動要素が関係しています。

それは、ひとつに「押さえ込む力」、もうひとつが「動く力」です。

たとえばディフェンスで考えてみましょう。

ドライブに対してディフェンダーはスライドもしくはクロス・ステップで追いかけます。その際、できれば捕まえて身体を当てたいと考えるはずです。ドライブ・コースを塞いで、力尽くに進行を止めたいわけですから。

このとき、ふたつの動きというか行為が起こりますね。脚を動かしてスピードについていこうとする行為と、相手に身体を当てて押さえ込もうとする行為のふたつです。

このふたつが同時に行われます。あなたにはできますか?

ふたつだから簡単だと考えるかもしれません。でも実際はほとんどの人が、どちらか一方に動きが集中してしまいます

サイド・ステップを踏みながら、胸で押して相手を押さえることを人間はなかなかうまくできません。より頑張ろうとするほうへ意識が偏るからです。

コンタクトを頑張れば足が止まります。反対に足を頑張ればコンタクトが弱くなります。ほぼ確実にそうなります。それをダブルでプレイできる技術的な力を磨く必要があるわけです。

ということで、訓練の一例を見てもらおうと思います。

コンタクトとフットステップの両方を、絶妙な“さじ加減”でバランス良く動作させるトレーニングです。上半身で押しながらも、踏ん張らずに柔らかく歩きます。

同じ内容ですが、角度等の異なるものをいくつか見てもらいましょう。

ここから先は、どうぞ五感で感じ取ってください。

今回のテーマは、コンタクトに関する重要な要素です。このきっかけをぜひ現場で活かして下さいね!

あなたからの質問、疑問、お悩みをお待ちしています。事務局にメールで送ってください。このレポートにて、心を込めて解説いたします!

お読み頂き心から有難うございました。また次回をお楽しみに。

(了)

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