「姿勢は骨盤でつくる」トレーニングレポート No.124【梅原トレーナーのからだづくり哲学】
こんにちは、梅原淳です。
運動のパフォーマンスに影響するものとして、姿勢を良くするために曲がった背骨を伸ばすことがよく言われます。
猫背な人、それで顔も前へ出てしまっている人、じつは私もそんな一人だったりするのですが、背中が丸くなって悪い影響はたしかにあります。
本人がいちばん実感しています。
ただ踏ん張る力はあって、足が速かったりフットワークを器用に行えたりは意外とできています。不思議と力は出ます。じゃあ背中を伸ばせと言われるのは、いったいなんなのか。
次の写真を見て、いまの話そのままがよく表現されていると誰もが理解すると思いますが、ではなにが良くなった(変わった)のかはっきりと示すことができるでしょうか。
じつは、私は彼に背中を伸ばせとは言っていません。
彼にアドバイスしたのは「腰を入れる」ことです。
それはつまり骨盤を前傾させることですが、これが踏ん張りの源となります。
ぜひこの表現が伝わってほしいのですが、そけい部を締めて股関節を屈曲させることで骨盤が適切な角度に前傾します。
腰が入るというのはこのことです。ふたつめの写真ですね。
腰に力がはいることで(正確には股に力が入る)踏ん張りが利き、それはからだの上にも下にも伝わります。
それなので自然と背骨も伸びて、胸を張った体勢をつくれるのです。
腰を入れることのできない人は、いくら背骨が柔らかくて伸ばしたり反ったりができても、肝心要の部分に踏ん張りが利かないのでうまく力を出せず、瞬発力とかクイックネスに欠けてしまいます。
言葉では「姿勢を真っ直ぐに」「背中を伸ばせ」と言いますけども、具体的には良い腰をつくることが力を発揮する秘訣ということです。
からだの中心でもありますから、腰の踏ん張り、股関節の踏ん張りは運動の肝です。必修課題としてマスターしましょう。
それではコンパクトにお届けしました。今日はここまで。
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(了)
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