フリースローは絶対に決めよう②~試合で高確率にする方法~

シュート スキルアップ 練習法 関野 日久

前記事では、フリースローの確率が他のシュートに比べてなぜ高いのかの理由を解説しました。

多ければ1試合に20本程度打つフリースローです、1本が1点だからと言って軽んじていると試合の結果に直結します。

この記事では、試合でフリースローを決めるための考え方や練習方法について解説します。

絶対的に必要なシューティング

フリースローがフィールドゴールと違って毎回同じ位置から打てるということを絶対に意識しましょう。

練習で確実に入る感覚を養っておくことができるため、とにかく多く練習をしましょう。

  • 一日何本決める
  • 何本打つ

など、明確に数を数えて確率などの記録も取ることで習慣化し、成功へと繋げるのがおすすめです。

作業的になってしまって疎かにならないように練習に取り組みましょう。

試合を想定したフリースロー

練習やアップではフリースローが入るのに、試合ではフリースローが入らなくなる、という選手も少なくありません。

体の緊張

練習でフリースローを多く打ち、高確率で決めることの重要性について解説しましたが、その練習が試合のシチュエーションと遠すぎると意味がありません。

実際に試合と練習で大きく異なる点として、練習ではフリースローを何本も連続で打ったり、心身ともに落ち着いた状態でシューティングしたりすることができます。

しかし、試合でフリースローを打つ状況はそうではありません。

フリースローをもらうということはファールをもらっているということであり、手を叩かれる、体をぶつけられるなどの接触があったということになります。

そういった外部からの体への刺激は、調子の大きな変化をもたらし、フリースローにも影響を与えます。

特に激しく接触すると痛みや違和感が体に生じ、集中力が落ちてしまいます。

また、強く接触すると全身に力が入ることになり、肩や腕に必要以上に力みが生じます。

リラックスした状態で打つためには、レーンに立つ前に呼吸を繰り返したり、少し歩いたりすることで全身の力を抜くようにしましょう。

練習方法としては1on1や2on2などの対人練習をしている際、ファウルがあればフリースロー、というように普段からの習慣として緊張状態とそれを抜いてからのフリースローのシチュエーションを練習しておきましょう。

呼吸の乱れ

バスケは、常にインターバル走を行うようなスポーツなので、常に心拍数が高い状態です。

その状態で瞬時に静止してフリースローを打つことは難しいスキルです。

それを解消するためには、普段のスリーメンやオールコートでの対人練習など、走る練習の後や最中にフリースローを入れることが有効です。

  1. 時間をかけずに
  2. 息を整えて
  3. 体の力を抜いて
  4. リラックスした状態を作る

という技術を身につけましょう。

精神の乱れ

試合の状況や自身のプレーの出来によっては、精神的にプレッシャーが大きくフリースローの確率は落ちてしまいます。

1点を争う試合で残り時間も短いというような状況や、自身が活躍できずフラストレーションが溜まっている状況では、無駄な力が入ったり指先に精神の動揺が伝わってしまいます。

そういったときこそ、普段どおりにいつもと変わらないただの一本だというメンタルを作れる精神の鍛錬が必要です。

ルーティン

ここまでお話しした

  • 体の緊張
  • 呼吸の乱れ
  • 精神の乱れ

の全てにアプローチすることができるのがルーティンです。

  • 深呼吸をする
  • リズムを作るためにドリブルをする
  • 体の一部を揺らす

など、様々なルーティンがあります。

それらは心身のブレを小さくし、練習時のフリースローを決めるイメージを体に思い出させるために行われるものです。

いろいろなルーティンを試して、より自身を整えて確率高くシュートを打てるようにしましょう。

おわりに

2回にわたってフリースローについて解説しました。

フリースローは、地味であることや1点であることから、練習の中で軽んじられてしまうことも多いです。

しかし僅差で負けた試合では、

  • フリースローが全部入っていれば勝っていた
  • ファウルゲームでフリースローを落として追いつかれた

など、勝敗に直結することも少なくありません。

1%でも勝利の確率を高めるために、フリースローを大切に練習してみてください。

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この記事を書いた人関野 日久関野 日久(セキノ ハルク)
関西1部リーグの大学を卒業後、現在は実業団でプレーしながらプレイヤーとしてのレベルアップを目指しています。このブログでは、高校・大学・社会人、それぞれのカテゴリーでのトップレベルの選手とのプレーの中で自身が経験した、バスケ選手としての高みに行く方法を発信していきます。
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