ポストアップに対するディフェンス2<ポストへのヘルプ~ローテーション>

スキルアップ ディフェンス戦術 片岡 秀一

引き続き、MHPリーゼン・ルートヴィヒスブルクの試合を考察していきます。

前回は、ボールがポストに供給される前の攻防を解説しました。
今回は、実際にインサイドにボールが供給された際の攻防を取り上げたいと思います。

1.プレーの構図

 

2.プレーの流れ

フリースロー後のディフェンスで前線から激しいプレッシャーを与えます。
(途中については割愛しますが)図のようなポストを起点とするセットを相手チームが選択しました。

ボールがポストに入る直前の状況に着目してみましょう。
元々のマークマンであるX4はストロングサイドを強調して守っています。
逆サイドコーナーのディフェンスX1は、ベースライン側から4のヘルプに出ます。
同時に、X3がコーナーへのパスコースを封じ、X5が3番と5番のパスコースを防ぐように連動してローテーションします。

4としては、X1のダブルチームに対しコーナーへのパスを考えたでしょう。
しかし、X3がパスコースを防いでいる為、3へのパスを選択しました。
結果的にX5がパスカットをして、ファーストブレイクへと繋がりました。

3.まとめ

ポストプレーに対し、ベースライン側からのダブルチームを選択するプレーは決して珍しいプレーではありません。

しかし、(本動画のように)各ポジションの選手が連動し、相手オフェンスのシュートチャンスを潰し、且つパスコースを潰すようにローテーションを遂行するのは、訓練が必要になるはずです。

また、選手個々の戦術理解度はもちろん、選手が迷わずに遂行できる明瞭なチーム戦術ルールがあるからこそ、本プレーのディフェンスが成功したといえるでしょう。

その為にはまず、各ポジションのディフェンスが的確な視野を確保することが重要になります。

X4と4の攻防に対してX1・X3・X5が状況を把握しているからこそ、このような遅れの無い連動性が出来たと言えます。

また、4がパスをする瞬間も、X5は黄色エリアを、X2は緑エリアの視野をそれぞれ確保し、リスクも潰そうとしていることも見受けられます。

この記事が、チーム戦術におけるインサイドディフェンスを考察する参考の一つになれば幸いです。

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この記事を書いた人片岡秀一片岡 秀一
株式会社アップセット所属。GSL(ゴールドスタンダードラボ)編集長として記事の製作、編集、各種のイベントなどを多数実施。近年は『Basketball Lab』にて記事執筆と編集、『バスケセンスが身につく88の発想 レブロン、カリー、ハーデンは知っている』・『バスケットボール戦術学』などで編集協力として関与。トーステン・ロイブル氏を講師とするEuro Basketball Academy Coaching Clinicでは事務局を務める。活動理念は「バスケットボールに情熱と愛情を注ぐ人の、バスケ体験の最大化」・「バスケ界にヒラメキを作る」。JBA公認コーチライセンスC級保有(2021年3月にB級を受講)