バスケに筋トレは必要?④~NBA選手から見る~

スキルアップ トレーニング フィジカル(身体) 関野 日久

第1回では筋トレ必要派の意見第2回では不必要派の意見を考察し、第3回の前回はバスケに筋トレが必要であるということを主張しました。

今回は、NBAを支配した2人の選手と彼らを取り巻く環境から、バスケと筋トレを解説します。

NBAを支配した2人の選手

バスケという競技は大きく変化し、特にここ20年での変化は凄まじいものがあります。それ以前とそれ以後では違う競技と言っても過言ではないほどです。

現在のプレイヤーと過去のプレイヤーを比べる論争なども多くありますが、それらの結論のほとんどは

  • 比べることができない
  • 時代が違う
  • そもそも比べることが無意味

と、結論が出ないことがほとんどです。

したがって、ここ20年のNBAを支配した3人の選手からバスケと筋トレについて考えます。

シャキール・オニール(以下シャック)

シャックの愛称で有名な彼は、身長216cm/体重147kgと規格外の大きさでした。また、引退後に明かしたエピソードではロサンゼルス・レイカーズでの優勝時には最大170kg近くあったとも話しています。

その圧倒的なフィジカルとそれに似つかわしくないクイックネスやスピードを駆使して2000年台後半のNBAを完全に支配していました。

シャックを止めるためだけの戦術が開発されたり(ファールをしてフリースローを打たせる、実質止められない)、シャックによってルールが変更されたりと、まさにアンストッパブルな存在でした。

そんな彼のトレーニングの動画やエピソードなどはあまりありません。

その体格で20年近い現役生活を続けられたことや機敏な動きができた事は、非現実的であり人間離れしているとも言えるでしょう。

ベンチプレスをしている動画がありましたが、はっきり言ってあまりきれいなフォームではなかったため、ウエイトトレーニングはあまり積極的にしていなかったかもしれません。

しかし、そんなフォームでも150kg近くあげており、やはり無茶苦茶なパワーをしています。

そんな彼を最もディフェンスできていたのがベン・ウォーレスという選手で、彼は「筋トレ中毒」として有名です。最優秀守備選手賞も何度も受賞した彼は、ベンチプレスを200kg近くあげることもでき、その屈強な体からシャックに決して押し負けないハイライトを何度も生み出しました。

NBA全体としても、やはり圧倒的な体格こそがバスケにおける正解だという風潮は高まり、彼を止められる高さのある選手、強さのある選手の需要が高まり、全体にフィジカルやコンタクトのトレーニングの機運が高まりました。

レブロン・ジェームズ(以下レブロン)

レブロンは2010年代のNBAを支配した選手で、身長206cm/体重113kgの体を有しています。

彼もボールスキルの高さやバスケセンスの高さもちろん、自分以上の体重の選手にも絶対に当たり負けず、どんなハードなファールを受けてもシュートを打ち切る、圧倒的な強さを持っています。その上、スピードやクイックネスも一流ガードに勝るレベルであり、史上最高の選手と言われています。

彼もまた、大きな怪我をせず20年近くNBAに在籍し、1番の武器であるフィジカルを活かして何度もNBAチャンピオンに輝いています。

彼は、その最大の武器である体に大きな投資をしており、オフシーズンのジムでのトレーニング動画は非常に有名です。ウエイトトレーニングも多くし、運動機能を損なわないためのファンクショナルトレーニングも行なっており、これもまたNBA全体の体づくりの意識を高めました。

「NBAで優勝することはレブロンを倒すこと」と言われるほどの存在感で、優勝を目指しているチームには必ずレブロンを止めるための動ける屈強なディフェンダーが2人は用意されていました。

おわりに

今回は、NBAを支配した2人の選手の最大の武器がフィジカルであったこと、また彼ら自身そして彼らを止めるために存在したプレイヤーの多くも、筋トレに励みNBA全体としてフィジカルレベルが向上しました。

世界のトップリーグであるNBAにおいて、フィジカルと筋トレが重要視されていることから、やはりバスケに筋トレは必要であるというのが今の考え方でしょう。

次回は筋トレと体作りによって大化けしたNBA選手を紹介します。

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この記事を書いた人:関野 日久関野 日久(セキノ ハルク)
関西1部リーグの大学を卒業後、現在は実業団でプレーしながらプレイヤーとしてのレベルアップを目指しています。このブログでは、高校・大学・社会人、それぞれのカテゴリーでのトップレベルの選手とのプレーの中で自身が経験した、バスケ選手としての高みに行く方法を発信していきます。