腰はとにかく下げる?ディフェンスのスタンスの作り方②

スキルアップ ディフェンス 育成法 関野 日久

 長く日本で指導されてきた腰を落とすディフェンス。前回はそのメリットとデメリットについて解説しました。

今回は、逆に腰を高くした場合のメリット、デメリットを解説します。これを通して最もディフェンスに適したスタンスを見つけ、より良いディフェンダーを目指しましょう。

高い姿勢のメリット

高い姿勢を取ることに関してのメリットは以下の通りです。

足が軽く大きく出る

姿勢が高いと軽い力で大きなステップを踏むことができます。

低すぎる姿勢では股関節が開きにくく、高すぎる姿勢でも足は遠くへは出ません。少し高めのスタンスならば、足は軽く、大きく踏み出すことができます。

シュートチェックがしやすい

姿勢が高いと急いでジャンプやハンドチェックをしなくとも、しっかり相手を見て追いかけてシュートチェックをすることができます。

そのため、慌ててシュートチェックに出たらフェイクだった、ということが減ります。

「ヒンジ」で蹴る力を利用しやすい

低すぎる腰ではなかなか作りにくい姿勢ですが、少し腰を高めにしてお尻を後ろに引く「ヒンジ」という姿勢をとれば、裏ももやお尻の蹴る力を利用しやすくなります。

とにかく腰を落とした姿勢では裏ももやお尻ではなく前ももやふくらはぎの筋肉が使われがちですが、特に前ももは地面を蹴って進む筋肉ではなく止まるための筋肉です。

本来、蹴って進む力は裏ももの筋肉なので、その筋肉を使うための「ヒンジ」の姿勢を作りましょう。

高い姿勢のデメリット

高い姿勢は大きくて軽いステップの踏みやすさが特徴ですが、どうしても失われてしまう部分もあります。

重心がブレやすくなる

相手がハンドルや細かいクロスオーバーで左右に振る仕掛けを大きくしてくる場合は、姿勢が高いと重心がブレるので横への反応が遅れます。

細かなハンドルの仕掛けには反応せずに、本意気のアタックにのみ反応するようにすればこの問題は生じませんが、ハンドルやフェイクに反応してしまうと、相手にチャンスを与えてしまいます。

コンタクトが弱くなる

重心は低い方がコンタクトは強いです。

相手が懐に潜り込むようなドライブをしてきた時やポストプレーで押し込んできた時にかち上げるようにぶつかられると思いっきりシュートのスペースを作られます。

相手の寄せる動きに反応して身を引く、などの駆け引きができれば防げますが、それでも多少のズレを作られてしまい、チャンスクリエイトをされてしまいます。

まとめ:正しいディフェンススタンスとは?

ここまで、低い姿勢のメリット・デメリット、高い姿勢のメリット・デメリットを解説してきました。

これらは、双方どちらも間違いではありません。強いていうならば、相手のプレーに合わせたスタンスを取ることがベターでしょう。

コンタクトや寄せるプレーが得意な選手には、低い姿勢で接触の対策を取ります。

スピードがあり1歩が大きくて速いドライブをしてくる相手には高い姿勢でこちらも足を大きく速く出せるようにヒンジの姿勢を取ります。

このような相手のオフェンスの特性やどこから仕掛けてくるのかなどを考えてディフェンススタンスを取りましょう。

では、NBA選手はどのようなディフェンススタンスを多く取っているのでしょうか。

アウトサイドでは、ここまでいくつか上がってきた「ヒンジ」の姿勢です。足が出やすく、シュートチェックもしやすいこの姿勢を取ることが多いです。

ポストでは、押し負けないことを考えて低い姿勢をとりつつ、リングに近いためシュートをいつ打たれるかわからない、ということもありシュートも守るようにしています。

次回、NBA選手から見るウィングとポストでのオンボールディフェンスを解説します。

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この記事を書いた人:関野 日久関野 日久(セキノ ハルク)
関西1部リーグの大学を卒業後、現在は実業団でプレーしながらプレイヤーとしてのレベルアップを目指しています。このブログでは、高校・大学・社会人、それぞれのカテゴリーでのトップレベルの選手とのプレーの中で自身が経験した、バスケ選手としての高みに行く方法を発信していきます。