【梅原トレーナーのからだづくり哲学】あえて食材を勧めるならなにが良いか2

スキルアップ トレーニング 梅原 淳 食トレ

こんにちは、梅原淳です。

食に関する話題はこれまでも書いていますが、このシリーズでは私個人のオススメとして紹介しています。

あなた自身で考えるための、ひとつのヒントとして活かしてもらえたら幸いです。

前回は細胞に活力を与えるパーフェクトな日本食「米」の食べ方を、レポートの最後に紹介しました。

わが家では米を七分搗きにして、赤米と黒米と緑米の古代米トリオ、さらにひえ、あわ、はと麦、小豆も混ぜて炊いています。

他にも雑穀は何種類もありますから、どうぞお調べになって試されてみてはいかがでしょうか。十穀米や十六穀米なんて言って、すでに混ぜて売っている商品もありますから、それを購入されるのも良いと思いますよ。

自分で作った味噌を自慢する

もうひとつ、毎日欠かさず口にしたいのが「味噌汁」です。

本当は毎食を基本としたいところです。

醸造物はその発酵作用により、体内の酵素を増やしまた活性化させることが明らかになっています。

なかでも味噌や醤油は日本の伝統調味料であり、私たちのご先祖はひと家族ごとに、自前でそれらをこしらえていました。

自分を誇って自慢する「手前味噌」は、そこに由来する言葉です。

味噌を食することで腸内をはじめ体内の酵素が元気よく働き、体のあらゆる機能を助けます。免疫などはその主たるものです。

夏の暑さに加えて運動による体温の上昇で、アスリートの体は酷使されます。そこに耐えうる防衛体力が必要であることは考えるまでもなく、それを発酵食品がおおいに後押ししてくれるのです。

食卓に欠かせない三年味噌

私の場合は熟成期間の長さで味噌を選んでいます。

長いほど成分が変性して体を熱する作用が強くなり、また酵素の働きかけも良くなるそうです。

味噌だけではなく、醤油と梅干しもわが家では二〜三年ものを使っています。あまり長いと味が口に合わなくなるので長くてその程度のもの、ただし現代的な大量生産では発酵を促す添加物を混ぜて短期間でつくっていますから、長期熟成の味噌はそう多くありません。

ネットで調べれば見つかりますし、オンラインショップで手に入りますので、興味のある人はぜひ試してみてください。熟成されてよく発酵した味噌であることがポイントです。

砂糖の当たり前を変えよう

さて食材から話題が調味料へ移りましたので、少し深掘りしてみたいと思います。

調味料について書けばいくらでも話題はありますが、アドバイスしたいものとしてひとつ、味付けの「甘み」を取り上げてみましょう。

現代は外食でも家庭食でも、必ずと言って良いくらい甘みの要素を取り入れます。その甘みは当然「砂糖」を使いますね。

抽出する作物やその精製法によって名前は色々とありますが、口に入れてしまえばどれも同じく砂糖です。

作物から甘み成分だけを取り出したもので、非常に作用が強く体に負担を掛けます。前回に書いた精白米と同じようなことです。

おそらくほとんどのご家庭では、料理に砂糖を使うことがごく当たり前になっていると思われますが、体へ良い作用を及ぼすものはありません。

血が汚れ、酸化し、血糖値が乱れます。体内の調整が間に合わないような状態の急変は、どんなタフな人でも堪えます。

この砂糖による甘みをあるものに替えてみます。

それは味醂です。

料理に使うと甘みを引き出すことができ、砂糖とはその感じ方が違うのは当然ですが、それを嫌がる人はほとんどいないと思います。

味醂には酒が入っていますので、子どもが口にする場合は先に煮きってから使う工夫も必要かもしれませんが、わが家ではそのまま煮物に使っています。

鶏肉を煮る際、また根菜類を煮る際でも少量で良い甘みをつけることができますので、砂糖をやめて味醂にチャレンジしてみてください。重ねますが、砂糖は百害あって一利無しですから、食で体を鍛えたい人は控えましょう。

今日はここまでとします。最後に「あぶら」についてまとめてみます。

(さらに次号へ)

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この記事を書いた人梅原淳梅原 淳
運動技能を向上させる専門家として、またバスケットボールでのファンダメンタル・スキルを教えるコーチとして全国各地に出向いています。またその活動から得た日々の思考や発見を、YouTubeなどSNSを活用して情報配信しています。このコーナーで扱う内容は、それらSNSでは記さない一歩踏み込んだ情報として、トレーニング実践レポートをはじめ自分の育て方、大人の再教育、子育て、健康づくり、みなぎる食事など、あらゆるジャンルをテーマにお届けします。
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