【梅原トレーナーのからだづくり哲学】あえて食材を勧めるならなにが良いか1
こんにちは、梅原淳です。
暑い日が続きますね、早くもバテていませんか?
私は暑いからバテるのではなく、暑さを避けるための「冷房のあたり過ぎ」や「油断した食事」によって体調を崩すのだと考えるほうです。
これを執筆している最中も、喉が少しイガイガしていますが、必ずそれらを前提に振り返って原因を探り対処しています。
病は己の行動から、と心得ています。
さて、もしスポーツ活動をプラスに伸ばすために食についてアドバイスするなら?
今回はこのテーマで書いてみたいと思います。
栄養学の教科書に載っている平たいものではなく、あくまで私のアクションとして積極的な実践方法をご紹介するものです。
ご自身にマッチする内容があれば、どうぞ活用くださればと思います。
猛暑にあって体は冷える
まずは「食材」をテーマにして書いてみましょう。
安易に五大栄養素をあげて「バランス良く」なんて話はしません。もちろんカロリーの話もしません。それはあえてここで書かずともすでにして一般に浸透していますし、ネットで検索すればいくらでもヒットします。
私があえてここで申し上げるならば、夏だからと言って体を冷やしすぎないことを心掛けるということです。
夏の暑さに負けて思わず冷たいものや、水分の多いものを選びがちです。それは熱中症対策などで必要な方法として書いてあったりするので、みんな躊躇せずガバガバと口に入れてしまいます。
しかし実際は、暑いと言っても一日のうち多くは冷房の効いた場所にいます。いまは学校でも教室にはエアコンが設置されていますし、自宅へ帰ればずっと冷たい風にあたることができます。
猛暑であってもその環境のなかに身を投じるのは、果たしてどのくらいの時間かと、冷静に考えてみましょう。
ここによって食事の内容を分ける必要があります。
夏でも温まる食事が基本
夏で暑いからとして、24時間のうち多くをその中で生活するならば、暑さを回避する知恵が必要でしょう。あまりに長く居続ければ、体が滅入ってしまいます。
少しでも熱を持つことを和らげる工夫として、水分を多く含む食材で体を冷やす、冷ますといった食事が役立ちます。
あるいは水分そのものを積極的に摂ることも良いでしょう。
しかし結果的に暑さ回避でほとんどを涼しく過ごしている人であれば、夏用の食材とかその食事ということを意識する必要はありません。
どちらかと言えば、冷気のあたり過ぎによって涼しいを通り越して冷たくなっていると考えられますので、冬と似たような体の温まる食事で細胞をエネルギッシュにしましょう。
やはり素晴らしい日本食
細胞に熱を生む食材は、日本人の食事ならばお米と味噌汁です。
米はもし可能でしたら胚芽や糠をすべて取り除いた精白米ではなく、いくぶん残した分搗き米(ぶづきまい)にしましょう。米屋で買うと指定できますし、精米所でも自由に選択できるはずです。
白米では取り除かれてしまっているこれらの部分は、食物繊維が多くありビタミンやミネラルも含みます。じつは米だけで多くの栄養を摂ることができ、さらにゆるやかな消化で安全に血液を循環させることができます。
急激な吸収による体の負担増加は、ただでさえ暑さで弱っているところに追い打ちをかけますし、とくに糖においては低血糖を招く可能性があります。
私の場合は、自前の精米機で七分搗き(米の周囲を七割カット)にして、そこへ古代米を三種類と雑穀も三種類、さらに小豆を混ぜて炊いています。
もうこれだけでも充分と言えるほど、じつは栄養満点です。
まだまだたくさんある
次に味噌汁では・・・といきたいところですが、あまり長くしたくないので今回はこの辺にして、次号へ続けたいと思います。
ダイエットやフィットネスで登場するような特別な食事や食材じゃなくても、日本の基本的な家庭食だけで良い体はちゃんと育てられます。
次回以降も面白い提案をしますので、どうぞお楽しみに。
(次号へつづく)
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