日本教育がなくしている”自主性”を、バスケから学ぼう
こんにちは、木下です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回のテーマは、「自主性」です。
中・高生のバスケットボールプレーヤー、保護者・指導者の方々に読んでいただきたい内容となっております。
ぜひ、最後までご覧ください。
世界との違い
他国と比べた日本人の性格、、、
そんなこと考えたことありますか?
相手を思いやる気持ちや気遣いなど、素晴らしい「協調性」を持っているところは日本人の良さですよね。
一方で、表現力や積極性など他国に比べ劣っているのも事実です。
日本の教育では、「人に迷惑をかけてはいえない」と教えられます。
当然ですが、子どもたちは大人の言う事に従い、決められたことを周りの友達と同じように行います。
このトップダウン体制が確立したことにより、意見を言えば注意され、行動すれば叱られるようになりました。
「出る杭は打たれる」ということわざの通り、人と違う意見を言う・行動すると叩かれる文化が根付いてしまっています。
その結果、
- 主体性が育たない
- 失敗を恐れる
といった風潮になってしまいました。
一方で、他国はいかがでしょうか?
アメリカでは、「自己アピールが大切」と幼い頃から教えられます。
多種多様な人種が集まっている環境で生き残っていく為には、個性の尊重が不可欠であるということです。
「自己主張しないと生き残れない国」アメリカの学校教育は、自主性を求められます。
発表や討論が多く、常に先生から発言を求められます。
そんな環境で過ごしていると、
- 好きなものは好き
- 嫌いなものは嫌い
とハッキリ言えるのは、普通なことなのかもしれません。
また、インドでは、「あなたは人に迷惑をかけて生きていかなければならないのだから、人のことも受け入れてあげなさい」と子供に教えるという有名な話があります。
面白いですよね。
国によって、教育方針が180°違います。
監督の言う事が「正解」ではない
スポーツに、方程式はありません。
- 能力
- 場面
- 状況
によって、選択肢は異なります。
1対1の場面ひとつとっても、
- ディフェンスが離れていたらシュートを打つ
- 3Pに自信がなければ中に切り込む
- 他のプレーヤーがあいていたら仕掛けずにパスをする
そうです。
監督が言うことは「正解」ではなく、「選択肢」の一つです。
私は以前中学生の指導に当たった経験があるのですが、ずっと子どもたちに伝え続けたことがあります。
「私が言うことが正解ではない、選択肢の一つだ。状況に合わせて最適な方法が何なのかを考える癖をつけなさい」
頭を使わないプレーヤーはうまくなりません。
考える癖をつけることは、客観的に自分の課題を見つけることに繋がります。
例えば、
- ディフェンスが離れていたが、中に切れ込むことを選択した
→ロングシュートに自信がない
→入るようになれば選択肢(プレーの幅)が増えるのではないか
→シュート練習をしよう - ゾーンプレスを仕掛けられ、右サイドを突破したらフロントコートの隅で挟まれた
→左ドリブルが苦手だから、狭くても右を突破した
→中に入っていければパスの出しどころが増えていたはず
→左ドリブルがうまくなれば、①右サイド②左サイド③パスと3つの選択肢が生まれる
→ドリブル練習をしよう
当然のことのように感じるかもしれませんが、考える力がなければ課題を見つけることはできません。
人の意見はもちろん聞き入れ、その上で最善の方法を探す癖をつけてください。
一貫性のない社会
私は、スポーツを通して社会の勉強をしてほしいと考えています。
スポーツを通して学んだことは、必ず将来に活きます。
今回話した「自主性」は、実は社会で最も重要なことなのです。
- 自分の意見を相手に伝える
- 大勢の人の前で発表する
- 世の中の情報を整理して発信する
あまり得意ではないという方も、多いのではないでしょうか?
私だって得意ではありません。
この力は、経験によって身に付きます。
しかし、学校教育との一貫性がないのが問題です。
前途の通り、学校では「人と同じことをする」ように教育されます。
社会では反対です。
「人と同じことをしていては成長できない」です。
- 情報を整理する力
- 最善の方法を選択する力
- 客観的に見た視点から課題解決する力
バスケットを通して、この力をつける練習をしてください。
「出る杭は引っこ抜け」
社会では、あなたの発言が会社を変えます!
では、また次の記事でお会いしましょう。
Let’s think!!
宮城県仙台市出身、小学校4年生からバスケットを始める。6年生の時には、主将として創部以来初の全国に出場。全国4位タイの成績を収める。中学校では、腰の手術で1年間ブランクがあったが、3年生の時にはレギュラーとして出場し県3位で終了。高校は、県内有数の強豪校へ推薦で入学。1年生の時は再度腰の手術で全休。2年生初めから復帰し、3年生の時にはレギュラーとして県3位東北大会出場を果たす。その後は東京都にある体育大学に入学し、バスケットボールサークルに所属。2年生の時に右膝前十字靭帯断裂し全休。1年後復帰し、4年生のときには全国大会出場、大会MVPを獲得する。
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