【片岡編集長】トランジションDFの向上を目指す13

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~U19ベルギー女子代表チームの考察2~

2020年末に、日本バスケットボール協会の主催でコーチカンファレンスがオンラインで開催されました。

その際、女子のアンダーアテゴリー代表チームでHCを務める荻原美樹子コーチも登壇。

2019年U18女子ワールドカップでの日本代表の取り組みや、諸外国の傾向、そこからの学びが報告されました。

前回の記事と重複しますが、改めて前提となる情報を記載します。

決勝トーナメントで対戦したベルギー女子代表チームの日本対策は徹底されていたようで、事実、この試合で日本代表のFB(ファーストブレイク)ポイントは0点に終わったと報告がありました。

講習会では、上記の事実を基に、下記の2点が主に紹介されました。

1つは、ベルギー代表チームのスプリントバッグの質。特に、コーナーにいるオフェンスプレイヤーがリバウンドに参加しないケースでの質の高いスプリントバッグが強調されました。

それに付随し、オフェンスリバウンドとトランジションDFの相関性を意識したチームルールの徹底。

2つ目は、ストップザボールの質の高さです。

いずれの2点も、基本的なコンセプトについては、本記事シリーズで何度もご紹介させていただいた項目となります。

前回の記事では、5番ポジションの選手の献身性や、バスケIQの高さがベルギー代表チームのトランジションDFの礎になっている旨を記載しました。

本選手の元々の資質の素晴らしさもあると思いますが、日本戦に挑む中で重要な項目として、大会前、そして試合前の時間を活用して入念に準備を積んだのでは、と思う程の完成度でした。

本記事でも、ベルギー代表チームのトランジションDFの好事例を題材に、さらに具体的に掘り下げていきたいと思います。

◇ゴール下での力強いアタックを奨励する。同時に、仕掛けた選手の負担を軽減する。

 下記の動画を見てみましょう。

講習会では、欧州各国の力強いドライブについても紹介されました。

上記の動画でも、ドライブの後にパスを回し、日本チームのDFのスキを突き、ベルギー代表チームのゴール下シュートがありました。

結果、外れましたが、日本代表チームのDFが攻略された場面とも言えるでしょう。この場面では厳密には該当しませんが、強豪国の力強いドライブについて言及がありました。

ここで、ポイントになるのは、ゴール下でシュートをした選手(ベルギー#13)のトランジションDFでの役割です。

シュート後、本来であれば直ぐに戻るべきですが、少し色気を出してしまったと分析します。ボールを取ろうとし、相手選手に交わされてしまいます。しかし、直ぐに自分が次に果たすべく役割に気が付き、自チームリング側へ戻っていきます。

ここで、ベルギー女子代表チームは、ストップザボールを明確にし、ボールマンが危険なエリア(3Pシュート等を打てるエリア)に入る前に明確に捕まえます。

同時に、日本代表#14の選手がリングに向かって走り込みます。そのすぐ後ろにも、もう一名の選手がいます。

ここで、#14については、画面左側の選手(ベルギー#4)が合図をしてケアをします。シュートを放った選手(ベルギー#13)は、その次に走り込む選手(日本代表#9)をマークします。

何気ない場面ですが、このような場面で、ミスコミュニケーションが発生する事が多いです。仮に、#13の元々のマークマンが#14の場合は尚更です。

このような場面で、チームとしての1つの指針を持っていれば困惑する時間を短く出来ます。

今回は、ベルギー#4と#13とで前後関係に距離があった為に役割は明確でした。

しかし、両者の関係がもう少しだけ狭い場合、ミスコミュニケーションに繋がる事が多いです。

今回のように、自チームリング側に近い選手が先行して走る選手を守った場合、ゴール下でシュートを打った選手の走行距離は短くて済みます。

バスケットボールは何度も何度もストップとダッシュを繰り返す競技の為、不必要なダッシュは避けるに越したことはありません。

ベルギー代表チームにとっては、特にルール等で決まっているわけではなく、効率的に、賢くバスケットボールをプレーする為に極めて当たり前の考えかもしれません。

ただし、僅かな綻びは、やがて大きなズレになり、最終的には失点へと繋がります。

このような何気ない場面からも、日本代表のFB(ファーストブレイク)ポイントを0点に抑えたベルギー代表の守備力が垣間見えます。

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