ノリをつくるにはルーティンがある(前編)【梅原トレーナーのからだづくり哲学】

スキルアップ トレーニング マインド(脳) メンタル(心) 梅原 淳

皆さんこんにちは。

今日はルーティンについて、私がじかに経験した話を交えて書いてみたいと思います。

スポーツの世界でも、少し前からときおりその言葉を耳にするようになりました。

イチロー選手(野球)のバッターボックスに立ったときに行ういつも同じ仕草や、五郎丸選手(ラグビー)がおこなうキック前のユニークなポーズは有名です。

これらは選手が集中力を高めたり、普段どおりのパターンをつくってリラックスしたりと、物事をおこないやすくする上で自然と表現される本人固有の行為です。

このルーティンは、なにもプロ選手だけが持つ特殊な行動ではありません。私たちは誰でも知らずして、馴染んだ行動パターン(仕草)をしています。

思いきり単純に考えれば、ズボンをいつも右側から履くとか、財布のチャックを開ける方向は必ず手前とか、日常的にほんのちょっとしたところであなたの決まった仕草があります。

だからルーティンは生活に溶け込んだものだと理解しましょう。

いつもと違う練習入り

先日、このようなことがありました。

定期トレーニングにうかがっているバスケットボールチームがあって、いつもは週末に予定を組んでいます。授業のない土日祝日ですね。朝からとか、午後1時からといった時間帯で私の練習(選手曰く梅トレ)が行われます。

それが学校行事等の都合で、あるとき金曜日と土曜日に開催されることがありました。金曜ですから授業があります。

さらに、その日は3,2年生が7限授業、1年生が6限授業でした。

先生と打ち合わせし、放課後にまず新入生のスペシャルレッスンをすることにしました。とても良い機会です。偶然の機会とも言えますが、だからこそ恵まれたものなので活かしたいですよね。

上級生が体育館へ来る1時間後まで、はじめの時間は新入生だけのトレーニングができます。たとえわずかな時間でも、個別で練習できる時間は貴重だしチャンスです。

ここでもう大体、先のストーリーが予想できてしまったと思いますが、そう簡単に充実した時間を、しかも入学したばかりの時期にできるものではありません。

練習の入り方でつまずいた1年生は、先輩たちが来るまでも来たあともまるで調子が上がりませんでした。

なぜでしょうか。

必ず脳が先行する

なんとなく集まり、なんとなく準備して、なんとなくアップをすると、当然そのような練習になります。練習の内容がどんなものであっても、選手らの出すエナジーが「なんとなく」になるという意味です。

負荷の強い練習があったとします。その練習自体は負荷の掛かるものであっても、おこなう本人が負荷を掛けられません。自分からパワーを出すことができないので、結果は弱く緩いパフォーマンスになります。

そういう意味で、練習の内容ではなくすべて自分から出るエナジーが強いか弱いかに、成長が委ねられていると言えます。

いかに量的に何十本と走っても、反復のテンポを速めたり重いバーベルを持ったりして質的に負荷を強めようとしても、頭が付いていっていないので力がまるで出ません。

どれだけ時間をゆっくり掛けたとしても、頭がなんとなくだと調子は出ないし、なにより入り口でそれが決定してしまうのです。

これはよくあることですので、皆が気をつけるべきところです。思い返せば、心当たりのご経験もきっとあると思います。経験を糧にしましょう。

この理由は明白で、私たちの肉体は脳が動かしているからです。抽象的に書きますが、脳から5のエナジーが出たら6,7,8では動けません、そういう命令は出ていませんから。

まず頭が「よしやるぞ」となった上で、体は調子良く動くのです。

特別な時間

物事の習得、鍛練修練は神経がグッとその一点に集中しないと体には入っていきません。とくに私のレッスンでは、それを知っているので当然良いほうへ活かす進行を試みます。仕掛けも入れます。

チーム、選手を外から支える身として私の仕事はそこだと思っていますから、きつくても厳しくなってもグッと伸びる濃いレッスンをします。だからスペシャルレッスンなのです。

さあ話を戻して、ルーティンに繋げていきましょう。果たしてあなたの予想したストーリーどおりになったか、次回に続けます。

(つづく)

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この記事を書いた人梅原淳梅原 淳
運動技能を向上させる専門家として、またバスケットボールでのファンダメンタル・スキルを教えるコーチとして全国各地に出向いています。またその活動から得た日々の思考や発見を、YouTubeなどSNSを活用して情報配信しています。このコーナーで扱う内容は、それらSNSでは記さない一歩踏み込んだ情報として、トレーニング実践レポートをはじめ自分の育て方、大人の再教育、子育て、健康づくり、みなぎる食事など、あらゆるジャンルをテーマにお届けします。