【バスケ】高さのミスマッチ~ミスマッチが生まれる場面とは?~

スキルアップ 関野 日久

前回、身体の大きな要素に「高さ」「強さ」「速さ」をあげました。

その中で速さの差を埋めるためのタイミングや駆け引きの重要性について解説しました。(バスケにおける「速さ」と「早さ」

全て要素において、相手の土俵でプレーすることは勝利に繋がりにくいため、なるべく勝てる部分を見つけて勝負することが大切です。

しかし、それでも避けられない場面は多々あります。

この記事では、ディフェンスにおいて高さのミスマッチが生まれる場面をご紹介していきます。

高さのミスマッチの危険性

「速さ」「強さ」のミスマッチがあることも不利に働きますが、高さのミスマッチは試合の勝敗に大きく関わる「シュート」と「リバウンド」に大きな影響をもたらす特徴があります。

シュートの危険性

プレッシャーを与え、確率の低いシュートを打たせるようにするのは当たり前ですが、シュートは打たれてしまえば相手が外すことを祈ることしかできません。

なおかつ、高さの差があればブロックはほとんど起こらず、打たれてしまうことは防げません。

またプレッシャーをかけても「ブロックはされない」という感覚は、シュート確率が上がります。

このため、高さのミスマッチは失点に直結するという危険性があります。

リバウンドの危険性

リバウンドを制するものはバスケを制す」という言葉は正しくその通りです。

ディフェンスリバウンドを取らなければ、相手が得点するかターンオーバーをするまでディフェンスは終わりません。

このように、高さの差はリバウンドに大きく影響が出てしまうため、オフェンスでもディフェンスでも不利になってしまいます。

ボール運びとリバウンドに大差がなければ大きく点差は開かない」と言われますが、逆に言えばどちらかでも大差が生まれると点差が開いてしまいます。

高さのミスマッチが生まれる場面

高さのミスマッチを埋めるためには、まずはそれがどのような場面で強く表れるのかを考えましょう。

ポストプレー

リング近辺でのプレーは、高さの有利不利が如実に現れます。

ターンシュートやフックシュートを簡単に打たれてしまう場面では、シュートチェックをしてもシュート率はあまり下がりません。

キャッチ&シュート

ドライブからのキックアウトに対してクローズアウトで対応する場面でも、高さのミスマッチは大きく表れます。

パスの受け手の身長が高ければ多少クローズアウトが迫っていても簡単にシュートを打たれてしまいます。

ドライブ→リングアタック

高さのある選手はクイックネスやスピードが失われるケースが多いです。

しかし、ドライブからコンタクトを繰り返しリング近くまで押し込まれれば、ステップなどでレイアップやフックシュートでフィニッシュまで行くことができます。

結果、ポストプレーと同じようにリングに近づかれることで高さの不利が生じてしまいます。

リバウンド

リバウンドは、上にからのボールを取り合うことになるので最も分かりやすいミスマッチが生まれるシーンです。

プロや大学のカテゴリーではそういったケースは減りますが、外国人留学生相手に全くリバウンドを取れない高校生チームの試合などはしばしば見られます。

おわりに

今回は高さのミスマッチの危険性とそれらが生まれやすいシチュエーションについて考察しました。

身長の高さは生まれもったものであり、「速さ」「強さ」よりも見た目ですぐにわかるという特徴からネガティヴに考えがちですが、それらを考慮したプレー方法はいくらでも開発されています。

次回は高さのミスマッチが生まれる典型的なシチュエーションを解決する方法を考察し、いかに有利に戦うかをご紹介します。

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この記事を書いた人関野 日久関野 日久(セキノ ハルク)
関西1部リーグの大学を卒業後、現在は実業団でプレーしながらプレイヤーとしてのレベルアップを目指しています。このブログでは、高校・大学・社会人、それぞれのカテゴリーでのトップレベルの選手とのプレーの中で自身が経験した、バスケ選手としての高みに行く方法を発信していきます。
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