「ドリブルが弱いためにドライブが遅くなる」【梅原トレーナーのからだづくり哲学】トレーニングレポート No.109
こんにちは、梅原淳です。
いまドライブの力をつける練習を、いくつかのチームにおいて練習しはじめました。
私のトレーニングではバスケットボール的な側面のうち、ディフェンスに繋がる内容が三分の二を占め、ダイレクトにオフェンス的な動きづくりというものは案外とボリュームが小さくなっています。
これは事実として、
- ディフェンスのほうが体力的要素を強く表現すること、
- ボールを持たない練習ができるので全員で行えて効率が良い、
- 普段のコート練習ではディフェンスの場面が圧倒的に少ないことがある
などのため、体力担当のトレーニング・コーチとしてディフェンス面にバランスを寄せています。
それから運動要素で言えば、オフェンスもディフェンスも変わりなく共通したトレーニングであることが多いので、ディフェンス的な動きづくりであってもオフェンスに活きる面はたくさんあります。
したがって明確にオフェンスへのアプローチとなるものは珍しいのですが、今回はドライブについて最新情報をお伝えします。
鋭く速いドライブの阻害要素
先日の練習では、オフボールの選手がパスを受け取り瞬時にドライブに転じる場面を設定して、どのような体力的要素や技術力が必要かを選手らと探っていきました。
その中でひとつ大きな改善点として見えたのが、以前にも少し書いた「ドリブル」です。
ドライブとはシンプルに言えば「走る」ことであり、その動作が速ければディフェンダーを抜き去ってシュートを打てる可能性が上がりますから、誰だって遅いよりも速く動けることを望むはずです。
ではドライブ・スピードを速くしたいときに何を考えるかということになりますが、私がこのレポートでもつねに出すのが「反対の因子を見つけよう」ということです。
つまりスピードの邪魔をしている要素がないかを探ってみましょうと、それを見つけて改善すればドライブの速さを手に入れることができるということです。
その大きな原因にドリブルがあると、「トレーニングレポート No.51」で解説しました。
弱いドリブル
さてこのトレーニング・レポートでは、説明のための文章があまり長くならないように心掛けています。
今回も焦点を当てる部分はダイレクトにお伝えしましょう。
ドライブ(走り)がスピードに乗る人、動きが俊敏な人はドリブルを強くできていて、その反対にドライブが弱い人はドリブルも弱いという面があります。
ドリブルの弱い人は体も一緒に上下動する傾向があって、その余計な動作も手伝って動きが重くなります。
手元にある動画を使って、ドリブルの弱い場面を切り抜いてごく短く編集してみました。話の内容が少し見えてくると思います。
【出典】T’s Factory
強いドリブル
ドリブルの強い人は、体の真ん中(胴体)がしっかり止まっていて、腕が上下へよく動いています。床へパンチするような感じですね。叩くドリブルです。
ボールが強く鋭くバウンドして、その分じぶんの体はしっかりと固定されてボディバランスが安定しています。この差がドライブへ大きく影響します。
【出典】T’s Factory
ネットでも良さそうなものを探してみました。
しかしこのテーマに都合良く合致するものとなると難しくて、感覚的に伝わりそうなドライブ場面のNBA動画をいくつかピックアップしましたので、あとはご自身の目で学んでいただければと思います。
本文とは関係の無い映像も含まれていますが、お借りしているものですのでどうぞご容赦ください。ドリブルの強さが見るべきポイントです。
・クロスオーバーの動画
・デリック・ローズ特集
・NBAスター選手たちのスーパープレイ集
ドリブルが弱いためにリズムが遅くなったり、動きが緩慢であったり、体が上下に動いてしまったら、走る動作を阻害してしまいますよね。ものすごく単純なことです。
実際にこのようなケースは多いので、あなたにもヒントになるかもしれないと思いレポートの題材にしてみました。
さあ、これからの手がかりにしてまた練習に励んでください。
コロナ禍ではとくに個人練習、体力づくりが中心になります。自己投資をしてたくさん成長してくださいね!心から応援しています。
今日はここまで!
(了)
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