【片岡編集長】リトアニア代表はドンチッチ選手を封じられるのか!?(2)

スキルアップ ディフェンス 戦術 片岡 秀一

ナショナルチームのゲームより31「リトアニア代表のトランジションディフェンス(ミス?の事例1)」

引き続き、2019年男子ワールドカップにおけるリトアニア代表チームのディフェンスを題材といたします。

同チームは、フランス、オーストラリアに僅差で敗退をした為、上位進出とはなりませんでした。

しかし『バスケットボールは宗教』と呼ばれるほどに人気のあるスポーツとして有名であり、世界の最上位チームの1つです。

東京五輪が無事に開催された際、リトアニアが自国で開催するオリンピック最終予選(OQT)を勝ち上がった際、日本と同組となります。

いよいよ、6月29日(火) から7月4日(日)まで、東京五輪の最終予選が開催されます。

リトアニアが参加するブロックには、NBAでオールファーストチームにも選出されたルカ・ドンチッチを擁するスロベニア代表がいます。順当にいけば、両チームは決勝戦での対戦。

激しいディフェンスを武器とするリトアニア代表との攻防は注目に値するゲームといえるでしょう。

今回は、強固な守備を武器とするリトアニア代表のプレーより、トランジションディフェンスのミス事例と区分できるかもしれない場面を取り出してみます。

ドンチッチ選手は状況判断に長けた選手です。このようなディフェンス側のミスは見逃しません。

1、プレーの構図

2、プレーの流れ

トアニア代表のオフェンスです。あまり効果的にオフェンスを構築できずにディフェンスを崩せませんでした。

ショットクロックの関係もあって、半ば割り切って3Pシュートを放ちました。

相手チームがリバウンドを獲得し、トランジションディフェンスがスタートします。

トアニア代表は、非常に勤勉でディフェンスにも定評のあるチームです。各選手がしっかりとスプリントバックをします。

ここで、リバウンドで競り合ったリトアニアの#17 ヨナス・ヴァランチューナス選手と、フランス代表のルディ・ゴベア選手の位置関係に注目してみましょう。

わずかにルディ・ゴベアが走り出しが勝り、そのままゴール下まで駆け抜けます。ボールマンからパスが通り、ノーマークでダンクを沈めました。

3、総括

は、リトアニア代表としては、何を注意すれば良かったのでしょうか。

少なくとも、ノーマークのダンクシュートだけは防げたのではないかと思いました。

ここで、もう一人のインサイドでありオールラウンダーである#11ドマンタス・サボニス選手に注目してみましょう。

しっかりとスプリントバックをしています。自分のマッチアップの選手も見ています。

しかし、チーム全体の危機は見えていません。シビアな言い方をすれば、ここではルディ・ゴベア選手が走り出している事を捉えられていませんでした。

おそらく、下図のようなビジョンでスプリントバックしていたのでしょう。

もし、#11ドマンタス・サボニス選手がゴール下への走り込みを抑えていれば、ダンクシュートは防げたことでしょう。

勿論、ボール後方から走り込む自分自身のマークマンは空けてしまう事になります。それでもリング下のノーマークよりは得点可能性が低いはずです。

記のように、スプリントバックをする際には「良い視野」である事も重要になると言えるでしょう。

見えていなければ、コートの状況を把握し、優先順位を見極めて決断する事すら出来ません。

ボールマンへの意識、そして自分のマークマンを見る意識が故に、最も危険な因子を見極められませんでした

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この記事を書いた人:片岡秀一片岡 秀一
株式会社アップセット所属。GSL(ゴールドスタンダードラボ)編集長として記事の製作、編集、各種のイベントなどを多数実施。近年は『Basketball Lab』にて記事執筆と編集、『バスケセンスが身につく88の発想 レブロン、カリー、ハーデンは知っている』・『バスケットボール戦術学』などで編集協力として関与。トーステン・ロイブル氏を講師とするEuro Basketball Academy Coaching Clinicでは事務局を務める。活動理念は「バスケットボールに情熱と愛情を注ぐ人の、バスケ体験の最大化」・「バスケ界にヒラメキを作る」。JBA公認コーチライセンスC級保有(2021年3月にB級を受講)