ポストにパスが入った際のチームディフェンス~MHPリーゼン・ルートヴィヒスブルクの試合より6~

スキルアップ ディフェンス戦術 動画 片岡 秀一

前回に引き続き、ドイツリーグ及びBASKETBALL CHAMPION LEAGUEにも参戦しているMHPリーゼン・ルートヴィヒスブルクの試合を題材にしたいと思います。

同チームは、日本バスケットにも縁のあるジョン・パトリック氏がヘッドコーチを務められており、非常に激しいディフェンスが特徴です。

参加されているリーグの中でも、人件費の予算が潤沢ではない中で好成績を残されており、注目を集めている存在の一つと伺っています。

同氏は、コーチング哲学について語る講演にて、ご自身のチーム作りを「建築家のような仕事」と語り、人材や戦術の選定についても明確な哲学をお持ちです。

スタッフや選手を採用する際には、「気を遣える」マインドを持った人物を大切にすることも語っています。

日本で、選手やコーチとして多くの時間を過ごされる中で学んだことのようです。

本稿では、実際にインサイドにボールが供給された際の攻防が題材とし、インサイドに2枚選手が配置された状況を扱います。

1.プレーの構図

ポストにパスが入った際のチームディフェンス1 ポストにパスが入った際のチームディフェンス2

2.プレーの流れ

ディフェンスリバウンドからドリブルで進行をし、相手ディフェンスの状況も鑑み、インサイドでのプレーを選択します。
(元々のマッチアップなのかトランジションの流れでミスマッチが発生したのかどうかについては割愛します。

インサイドにボールが供給された後、逆サイドのコーナーにいた選手はショートコーナーに移動します。2センターのような構図になりました。

インサイドを守るX5は、自分のマークを見つつボールマン選手の動きを注視しています。

また、ボールマンがベースライン側にターンをした際に、すぐにボールマンを潰せる間合いを保っています。

そうすると、5の選手がノーマークになることになります。その隙間は、X2が5と2の両方をケアできるポジションに呼応するように移動しています。

インサイドでの攻防(ポスト1on1)は、結局ベースライン側にはターンをしませんでした。

最終的にボールマンは2番へのパスを選択しますが、X2はそれに対しても用意をしていたため、影響を与えるシュートチェックができています。

映像からはブロックをしたかどうかは分かりません、影響があったのは確かでしょう。

エアボールをX5が確保し、MHPリーゼン・ルートヴィヒスブルクのタップパスからのファーストブレイクに繋がりました。

3.まとめ

本プレーでも、刻一刻と場面が変わって危険な因子が変更する中で、各場面で危険な因子を予測し、絶妙な間合いで潰しています。

また、ボールが展開され次の局面に移行した際の反応も、素早く無駄がありません。

それぞれの局面で、各ポジションの選手がオフェンスが選択できるプレーを把握していることが要因といえるのではないでしょうか。

各選手の予測は勿論、チームとして選手に非常に明瞭なディフェンスルールを提示しているとわかる場面でした。

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この記事を書いた人片岡秀一片岡 秀一
株式会社アップセット所属。GSL(ゴールドスタンダードラボ)編集長として記事の製作、編集、各種のイベントなどを多数実施。近年は『Basketball Lab』にて記事執筆と編集、『バスケセンスが身につく88の発想 レブロン、カリー、ハーデンは知っている』・『バスケットボール戦術学』などで編集協力として関与。トーステン・ロイブル氏を講師とするEuro Basketball Academy Coaching Clinicでは事務局を務める。活動理念は「バスケットボールに情熱と愛情を注ぐ人の、バスケ体験の最大化」・「バスケ界にヒラメキを作る」。JBA公認コーチライセンスC級保有(2021年3月にB級を受講)

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