【梅原トレーナーのからだづくり哲学】ミニバスでサイド・ステップを伸ばすことは可能か?(前編)

スキルアップ トレーニング フィジカル(身体) 指導法 梅原 淳 練習法

こんにちは、梅原淳です。

今日はミニバスのコーチをしているペンネーム山さんから頂いた質問にお答えします。

小学生の子どもたちにサイド・ステップを一所懸命に教えており、明確なポイントを導き出して具体的に練習をされています。

そのなかでチーム内に足の軽い選手と重い選手がいたり、他チームはもっとレベルが上でみんな動きが良かったりするところから、年齢で片付けられない技術的な要素があるとお考えになり、調べるうちに不肖私のレポートをご覧になってリードフットの「上げ足」を取り入れて現在練習中とのことです。

山さんがご覧になったレポートはこちらです → NO.93「ステップ感覚をがらっと変えてしまおう」

その動画中で、選手が服を掴んでいることなども目に付いたようです。これはかなり脳が勉強モードになっている証拠だと思います。あまり気に留めないような部分に着目するのは、探究しようという意欲があるからこそ。

そういうときに脳は知識を吸収し、新しい発見をたくさんします。素晴らしいことです。

サイド・ステップについては関連した内容も含めていくつもレポートを出していますが、初心者や小学生くらいの子が着実に上達できるよう、改めて整理してみましょう。

練習課題を別角度から切り込んでいく

コーチ山さんが動画内の服を掴んでいる様子に目が止まったのと同じく、エッセンスというのはいま自分が考えている事と大きく違う視点から見える場合があります。

着眼点を変えてみよう、ということです。

これは大概がほんの些細なものです。簡単なのになぜか気がつかない、そのアイディアが出ない、なんてことがよくありますよね。

サイド・ステップを上達させるために有効な手段を、視点を変えて見つけてみましょう。

練習していなくても上手な人がいる

足を横へ出すという動作は、人間にとっては特異なものです。

股関節の構造からすれば問題なくできうる動作ですが、日常的に横方向へ動く理由はまずありません。私たちは必ず身体の向きを変えて動くはずです。

ですから身体の向きを変えずに正面以外の方向へ移動するという行為は、意図的な訓練が必要となります。

その上で、サイドステップ動作を上達させる要素として、もっと別の観点で考えたことがありますか?

素直に横へ動くことそのままを反復するのは当然として、実際はそれだけで伸びるものでもなく、また横の動きを鍛えていなくてもそれが得意だったりする人もいます。

なぜ訓練していないのに、パッと上手に動けてしまうのでしょうか。

サイド・ステップだけが重い?

まずどのような動作であっても、同じあなたの身体を使っていること、つまり前へ進んでも横へ進んでも後ろへ下がる動作であっても、使う脚は同じものだということです。

それであれば普段、前へ歩いているときの脚の感覚に、サイド・ステップの感覚だって似たものがあるはずです。

身軽で足の速い人が、サイド・ステップだけとても重々しい動きに変わるでしょうか。他の動作ではとても軽やかなステップを踏むのに、横動作だけはすごく重いなんてことありませんよね。

サイド・ステップだけに縛らないで、運動動作を全体で身軽にしていくことを考えてみよう、というのが一つめの提案です。

動作は全体で鍛える

特定のスポーツをはじめると、決まって限られた動作が増えて運動が縛られます。これは能力を発達させるどころか、せっかくの能力を限定的に使っていることになります。

ここに陥るケースは種目問わず多く見られ、偏った動作しかできないスポーツ選手は停滞が早くに訪れます。

バスケットボールのサイド・ステップも、その典型的な例のひとつと言って良いでしょう。視界がものすごく狭くなってしまいます。

そこでどのステップだとか、どの方向という条件を一度すべて取り払って、全体的に軽やかでリズミカルな身のこなしを訓練することをオススメします。

ようは全方向へ動作し、あらゆる體の使い方を行い、様々なリズムを掴む(リズム=力の抜き差し)ことを訓練して、そうすることで結果的にディフェンスが巧くなり、部分的なサイド・ステップについてもできるようになるというものです。

サイド・ステップは特別じゃない

そうやって範囲を広げることで見えなかった上達の要素を発見することができて、つまりそれは上達しない原因でもあるので、サイド・ステップの訓練をしてもなかなか思うように伸びない選手に光を当てることができます。

サイド・ステップを鍛えるために一度サイド・ステップを捨てる、ということですね。上手くいかない場合は固執しないで別の部分を見てみる、そうすると案外、他の運動でも脚が重かったりするのが見えます。

サイド・ステップ動作だけに特別なものがあるわけではないってことが、理解できるはずです。

ちょっと長くなってきたので、この質問はまた次回に続きを書きたいと思います。

(後編へ)

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この記事を書いた人:梅原淳梅原 淳
運動技能を向上させる専門家として、またバスケットボールでのファンダメンタル・スキルを教えるコーチとして全国各地に出向いています。またその活動から得た日々の思考や発見を、YouTubeなどSNSを活用して情報配信しています。このコーナーで扱う内容は、それらSNSでは記さない一歩踏み込んだ情報として、トレーニング実践レポートをはじめ自分の育て方、大人の再教育、子育て、健康づくり、みなぎる食事など、あらゆるジャンルをテーマにお届けします。