【梅原トレーナーのからだづくり哲学】トレーニングレポート No.95「リズムと音で覚える運動技術」
スキルアップ トレーニング フィジカル(身体) 動画 梅原 淳 練習法 育成法
前回のトレーニングレポートにて、上級生と新入生のリズム感を比較してみました。
足のステップを鍛える場合、リズムをつくってそれを身につけるようにするとうまくいく、そう言いました。
リズムとセットなのが音です。
私たちは音楽を聴くと、勝手に体がそのメロディに合わせて動きます。とても不思議なことですが、とにかく音やリズムと動作は相性が良いことを教えてくれます。
ミスタープロ野球の長嶋茂雄さんが、よく動作やその雰囲気を口で音にして表現していましたね。あれは語彙が足らないってことではなく、そのほうが伝わりやすいからです。また選手も体で表現しやすくなります。
バスケットボールのフットワークも、リズムで覚えていくために「タタン!」とか「トントントーン!」みたいにして、音で表現すると体が反応してくれます。
動作が上手な人を観察するときには、そのリズムを自分にも染み込ませるようにすると良いと思います。
力の入り具合やそのタイミング、反対に力を抜くタイミングなど、ものすごく重要な情報がリズムには含まれています。
その人がどのような出力でレベルの高い動作を行っているのかを、リズムから知り得ることができるのです。
その一例を動画で見てみましょう。
あきらかに動作レベルが違いますよね。
これを言葉で細かく説明することもできますが、それよりも自分でリズムを感じたほうが習得は断然早くなります。
口で音っぽく声を出すならば「ジャーンプ、トトン!ジャーンプ、トトン!」こんな具合でしょうか。
動作が重い人は、恥ずかしがらずに声に出して訓練してみましょう。本当にばっちり身につきます。
では次にジャンプの訓練を見てみましょう。
リズムのあるジャンプと崩れているジャンプで、こんなにも見た目が違うかというくらいの差です。
これも技術力の高い低いで切り捨てないで、その違いをジッと画面を凝視して探ると、リズミカルなジャンプと慌てたジャンプが見分けられるようになります。
リズムがあるということは、周囲の状況に余裕を以て合わせられるということでもあります。
最後に、足を小刻みにたくさん使った動きです。
これはあえて動画の順番を、これまでと反対にしてみました。
先にリズムのない足、あとにリズミカルな足です。良いほうを印象づけてもらいたいので、心理的効果を狙って二番目を良いほうにしています。
3つの動画で一番分かりやすいかもしれません。
キュキュキュキュッ!という足さばきは、軽快で素早い印象を受けますね。
今回は動作をバイオメカニクスではなく、リズムで捉えて訓練する方法を解説しました。
現場では学問的理解よりも、どうやったら覚えられるかの知恵が求められます。そういった実践法のひとつが「リズム」です。
今後もリズムをテーマに少しずつ、ときに写真や動画も交えて話してみたいと思います。
見て聞いて考えて、じぶんで学んでどこまでも進んでいきましょう。
ではまた次号をお楽しみに!
(了)
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