【梅原トレーナーのからだづくり哲学】トレーニングレポート No.94「リズムで刻むステップの差」
スキルアップ トレーニング フィジカル(身体) 動画 梅原 淳 練習法
こんにちは、梅原淳です。
今回のトレーニングレポートは、少し前にご紹介したリズムについて、比較動画で学んで頂こうと思います。
NO.93でリズムを意識したディフェンスのステップという話をしましたが、簡単なようで難しい、しかしリズム感で動作していくと覚えやすい、そんな不思議な面白さがあります。
どうぞ楽しんで訓練してくださいね。
さて、ステップの身につけ方について、もう一度おさらいしておきましょう。
まず本レポートのテーマであるリズムの要素があって、もうひとつにそのリズムを「上げる足で刻む」ということがあります。
ただし速く細かくなるにつれて、明確に上げる足と下げる足(床を踏む足)のどちらでリズムを取っているのかは分かりづらくなっていきます。
大事なことは、良いリズムが刻めることですから、軽快に足が動いているのならば、さほど気にしなくてかまいません。
リズムの悪い人は上げ足が弱いことが多いと、そのように捉えてください。もしリズムをなかなか覚えられない場合は、真っ先に上げる足を意識すると良いですよ、ということです。
今日はリズムのあるステップと、リズムのないステップの大きな差を、実際の映像でご覧頂きます。
訓練を積んだ高校3,2年生に、今年入学してきたばかりの新入生が混ざってはじめてトレーニングをおこなったときの様子に、それがハッキリと見て取れます。
まずは基本のサイド・ステップです。Uの字に動いて4歩で切り返し動作が入ります。
動画1
動画2
どっちが先輩か後輩かを書かなくても、一目瞭然でわかりますね。サイド・ステップのリズムを覚えた上級生は、軽い足でスマートに動けています。当然スピードも上がります。
二つ目は前後の動作です。クローズ・アウトのような詰め寄りと、ドロップ・ステップを交互に行います。ここにもちゃんとリズムがあります。音を出して観るとさらによく分かると思います。
動画3
動画4
リズムがあると足を使う数や、移動のレンジを一定にすることができます。規則的なステップを行うことができるんですね。
動作の緩慢さの大きな原因のひとつに「不規則」ということがありますから、これを解消できるのはものすごくプラスです。
最後に、横の動きと縦の動きを混ぜたものです。サイド・ステップとクローズ・アウトを使って切り返します。
動画5
動画6
こうして見てみると、自然と動画の選手に合わせて自分もリズムを取れるようになりませんか?
頭の中(イメージ)や、自然と体が一緒に動くだとかしますよね。
つまり「同調する」ということですが、リズムにはこのような浸透する性格があります。
それなので自分の感覚だけでリズムを覚えられないときは、誰かのステップを見てそれを体に入れていくようにすると、案外と簡単に同調できたりします。
リズムを味方につけると、どうしてか不思議と動作が安定します。それは規則性が関係しているのかもしれません。
とにかくリズム感が不利になることは1%もありませんから、ぜひバスケットボールのステップにその要素を混ぜて訓練を積んでもらえたら幸いです。
では、今日はここまでにしましょう。これからもあなたを全力で応援しています!
質問や実践報告など、気軽にお寄せ下さい。あなたとご縁があることを、心から楽しみにしています☆
(了)
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