【片岡編集長】ナショナルチームのゲームより25「トランジションでペイントアタックを狙いつつ、ハーフコートオフェンスに切り替える」

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トランジションでペイントアタックを狙いつつ、ハーフコートオフェンスに切り替える

これまで、ニュージーランド代表チームのトランジションオフェンスを数多く紹介してきましたが、ひとまず本稿で最終とします。

今回は、これまでのトランジションオフェンスの狙いを踏まえつつ、状況に応じてハーフコートに切り替えているプレーを紹介します。

ハイライト等で紹介されるプレーではありませんが、オフェンス側としては不用意なターンオーバーを減らすためにも非常に大切になる考え方と言えると思います。

1、図

 

 

2、プレーの流れ

リシャ代表チームにタフショットを打たせてディフェンスリバウンドを獲得し、ニュージーランド代表ボールとなります。#3 Finn Delanyがボールを運びます。

ィングの位置で、#5Shea Iliとドリブルでハンドオフを狙います。これまでの他のプレーと同様、他の選手は3Pラインの外側に走っており、ゴール下にはスペースがあります。

日本戦では、このようなケースでゴール下までアタックする事に何度も成功させていたコンセプトです。

ここでギリシャ代表はスイッチで対応します。

#5のドライブを守りました。

その後、#5は深追いしません。

一度、3Pラインの外側に拡がります。

一度、#9の選手とパス交換を狙う素振りもありますが、ディフェンスの状況を見て諦めます。

対サイドのオフボールスクリーンにてボールサイドカットをし、ゴール下に飛び込む選手が出てきました。そこにパスを通し、シュートに持ち込むことに成功しました。

3、総括

プレーを取り上げたのは、トランジションの中でチャンスの糸口が掴めていない状況下で非常に優れた判断を下したと感じた為です。

もしこの場面で、ディフェンスを抜き切っていないのにアタックを続けたり、無理してキックアウトのパスを狙った場合、ターンオーバーになるケースが往々にしてあります。

特に若い世代になればなるだけ、多いのではないでしょうか。

本プレーに見られるように、トランジションでチャンスを作れない場合にも次のプレーを用意されています。

ここでは、オフボールスクリーンを絡めてフリーランスに近いオフェンスとなりましたが、通常のBall Screenに絡めるケースも数多くありました。

自分のマークマンを抜き切れなかった、または相手ディフェンスの人員が足りていてノーマークの味方がいない場合等は、無理をせずにオフェンスを再構築する選択肢を持つ事が重要です。

何気ないプレーであり、特にニュージーランド代表だけがトランジションとハーフコートオフェンスの切り替えの判断力を備えているプレーというわけではなく、他のチームも当然のように備えている考え方です。

数多くのトランジションオフェンスを紹介した流れという事もあって、コート上の各選手の判断を感じられる映像になると考え、本記事でご紹介いたしました。

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この記事を書いた人:片岡秀一片岡 秀一
株式会社アップセット所属。GSL(ゴールドスタンダードラボ)編集長として記事の製作、編集、各種のイベントなどを多数実施。近年は『Basketball Lab』にて記事執筆と編集、『バスケセンスが身につく88の発想 レブロン、カリー、ハーデンは知っている』・『バスケットボール戦術学』などで編集協力として関与。トーステン・ロイブル氏を講師とするEuro Basketball Academy Coaching Clinicでは事務局を務める。活動理念は「バスケットボールに情熱と愛情を注ぐ人の、バスケ体験の最大化」・「バスケ界にヒラメキを作る」。JBA公認コーチライセンスC級保有(2021年3月にB級を受講)