【片岡編集長】ナショナルチームのゲームより2
前回より、「ピリオド終盤の戦い方」と平行し、ナショナルチーム同士のゲームで見られたプレーを紹介しています。
主な題材はFIBAワールドカップ2019となります。
プレーの構想や推移と共に、各国の優れた判断力や実行力を紹介できるように努めます。宜しくお願い致します。
Serbia代表 AIからのインサイドシール
構造
- 図のように配置し、2番の選手がインサイド陣のスクリーンを活用しながらコートを横断します。
アレン・アイバーソン選手に対して用いられていた事から、AIカット等と呼ばれます。
ボールを持たせたいエリアや、持たせたい選手へのパスコースが作りやすい事が特徴といえるでしょう。 - その後、最初のスクリナーはアウトサイドに拡がります。
また、2枚目のインサイドはゴール下に控えるアウトサイドの選手へダウンスクリーンをセットします。 - 3の選手がトップへと上がる際、ダウンスクリーンの処理にディフェンス側は気を取られます。
その隙を使い、一連の流れで直ぐにゴール下でポジションを取ります。
この場面では、211センチの体格を誇るNikola Jokić選手です。
僅かな隙間でも、ディフェンス側としてはパスコースを消す事は難しく、インサイドへとパスが通りました。 - 同様のプレーの流れで、そのままトップの位置でピック&ロールを仕掛けるケースもあります。
総括
①この場面では、3番からゴール下へのパスが成功しました。
仮に、X1の選手がボールをキャッチした瞬間のスティールを狙っているのであれば、ゴール下にパスを出すふりをして、コーナーの1へと鋭くパスをする事が重要となります。
前回の記事と同様ですが、フォーメーションそのものを把握して実行する事は勿論、ディフェンス側の対応を見て的確なプレーをする事が重要です。
また、仮に、インサイドでボールをレシーブした際にも、2人、3人の選手に囲まれるとします。
ここで、無理なシュートやファール獲得に繋がらないソフトなプレーをしても意味がありません。
複数に人数に囲まれているのであればアウトサイドにパスをすべき必要性もあるかもしれません。
自分でシュートに持ち込むのであれば、確実に加点をするか、フリースローを獲得したいです。
そもそも最初の段階で、僅かな隙間を狙ってシールをする際にも、ポジション取りで弱ければ直ぐに相手ディフェンスにポジションを奪われ、パスコースを消されてしまいます。
②また、このプレーを把握しパスコースを防ぐために、3番のボールマンDFがジャンプ等をする可能性もあります。
その時には、ドライブインのチャンスです。
インサイドの選手は、X5に対してシールをし続ければ(Clear outと呼ばれるプレー)そのままレイアップのコースが誕生します。
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