【片岡編集長】ナショナルチームのゲームより1

スキルアップ 動画 戦術 片岡 秀一

今回より、「ピリオド終盤の戦い方」と平行し、ナショナルチーム同士のゲームで見られたプレーを紹介します。

主な題材は男子FIBAワールドカップ2019となります。

プレーの構想や推移と共に、各国の優れた判断力や実行力を紹介できるように努めます。宜しくお願い致します。

◇Serbia代表 Diamond+Ram Screen PnR

◇構造

  • 図のようにオフェンスをスタートします。
    チームのエース選手であるBogdan Bogdanovićが、4のスクリーンを利用してサイドの位置へと移動し、パスを受けます。
    同時に、上側に配置した選手がインサイドの選手のDFにスクリーンをします。
    ボールマンへのスクリーンをスムーズにする為です。(RAM SCREENという単語で上記のコンセプトは呼ばれています)
  • ボールサイドのインサイドの選手は、反対サイドへと移動します。
    この位置に移動する狙いは、次回以降の記事で紹介します。
    また、RAM SCREENをした3はコーナーへと拡がります。
    ひとまず、一連の動きで、2人のボールサイドでのPnRのスペースが出来上がりました。
  • 映像では、Rollをした選手へ見事なパスを通し、得点チャンスへと繋げています。
    また、DF側の対応を見て、Reject(PnRで、反対側を抜くこと)にも成功しています。

◇総括

  • シンプルな動きの積み重ねですが、SIDEでのPnRが綺麗に整いました。
    ここで、重要な事は、実際にPnRを使用する際のスキル、及び、ピック&ロールを使って発生したチャンスの芽を拡げる冷静な判断力と実行力になるでしょうか。

動画では、PnR後にRollをした5へボールが渡った瞬間に、X4がhelpをしています。

その後、自分で攻め込む振りをした後に、ディフェンス側のズレを見逃さずに、的確にパスの展開。

ボールを受けた選手は、ディフェンス側のクローズアウトに対してカウンターのドライブを成功しました。

フォーメーションを紹介する記事の中で身も蓋もない発言になってしまいますが、システムを遂行する能力が無ければ、どのようなオフェンスコンセプトを採用しても得点チャンスに繋がる事は難しい事でしょう。

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