【片岡編集長】トランジションDFの向上を目指す9

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バスケットボール皇后杯全日本選手権が終了しました。怪我人を多く抱える中、ENEOSが8連覇を達成。歴代最多タイに並ぶ偉業です。

さて、今大会でも、トランジションDFの良し悪しで勝負所での流れに影響を与えたシーンが数多く存在するように感じました。

本記事では上記トーナメントでのトランジションDFの攻防は紹介しません。

が、過去記事で記載した通り、「ゴール下でのノーマークショット」や、「ワイドオープンの3Pショット」に繋がったシーンでは、全て、何かしらの原因を見つけることが出来ました。

以下、何ケースかを記載してみます。

①Stop the Ballが曖昧になりドリブラーに侵入を許す。慌ててマークをすべく、ボールマンに2名の選手が向かい、他の選手がノーマークに。

②トランジションでサイズのミスマッチが発生。ボールが回る前に、ミスマッチを解消すべくインサイドの選手がダブルチームに。その際、残りの選手のマークマンの受け渡しの判断が遅れた隙にノーマークに。クローズアウトが後手になり、最後はゴール下のノーマークショットへ。

③トランジションでサイズのミスマッチが発生。複数の選手がミスマッチ解消に向かい、一人の選手に3名のDFがマークしてしまう状況に。結果、残りの選手がノーマークになり、3Pシューターがじっくりと構えて3Pシュートを放ち、成功させる。

・・・etc

私自身も、トランジションDFを直ぐに向上させる為のコーチング手法を持っているわけではありません。

が、ミスが発生しやすいシチュエーションを引き続き考察していきたいと思っています。

今回は、二つ前の記事のテーマに戻り、ゴール下へアタックをした際の判断やプレーについて考えてみたいと思います。

◇『リング下をドリブルで通り抜ける』

 ペイントエリアへのドライブを試みた際、有効になるのがドライブでリングを通過するプレーです。

コーチ向けの講習会等でも、頻繁に指摘される項目になります。

バスケットマンの習慣なのか、コーチ陣の指摘が不足している事が理由なのかは分かりませんが、日本人選手はペイントエリアに侵入すると直ぐに1、2ステップを踏んでしまうケースが多いと指摘があります。

結果、相手にブロックをされる事も多いです。

多くの場合、ポジションで優位になっていないので、ファールを貰えるケースも少ないです。

以前の記事の通りに、トランジションDFの観点からも不利な状況でスタートします。

今回のケースでは、下のように周りの選手が連動する事でパスコースが発生します。

必ずしもノーマークになるとは限りませんが、相手DFにとっては瞬時に判断する情報量が多く、それだけミスをする可能性も高くなります。

◇ドリブラーの動きを助ける

ドリブルでリングを通り抜けた場合、コーナーにもパスコースが無い場合があります。その際、その選手は45度付近に浮上しパスコースが出来ます。

ボールを持っていない時間帯では、様々な選択肢があります。

基本的には「ボールマンの動きを助ける」というキーワードを持っていれば、パスコースを作る事やドライブ後のフォローをする事が可能になります。

ワールドカップの舞台でも、コーナーの選手の臨機応変な動きによりドリブラーを助け、ノーマークのシュートチャンスを作ったケースがありました。

※動画ではカッティングプレーはありませんでしたが、ドリブルでリングを通過した際には2人目の合わせの選手のカッティングが有効になるケースが多いです。