【梅原トレーナーのからだづくり哲学】人はイメージだけでうまくなる(前編)

スキルアップ トレーニング メンタル 指導法 指導者 梅原淳 育成法

あなたは自分の可能性をどのように考えていますか?いや考えるというよりも、率直にどうイメージしていますか?

すごくものの出来る人間だと思っているか、はたまた出来が悪いと思っているか。

レポートの冒頭でなぜいきなりこのようなことを聞いたのかというと、人は毎日の積み上げに加えて、自己への位置づけによって成長や成功が作られるという話をしたいからです。

私の知っているチームに毎日部活命ですごく努力していて、学校生活もしっかり整っていて、とにかく応援したくなる!そんなクラブがあります。

強くなるため勝つために、本当によく頑張っています。是が非でもその頑張りが報われてほしいと思うし、正直に言えば程々で部活をしているようなチームに負けることなど絶対に認めたくありません。

やっぱり「こんなに頑張っているんだから」という自負が芽生えますからね。自分たちよりも頑張っていない人、手を抜いて楽をしている奴らに負けることはあり得ない、あってはならないという思いが募ります。

しかし現実にはそうして懸命に頑張ってきても、格下にコロッとやっつけられてしまうことがあります。

失礼な言い方ですが、さほど熱を入れて練習していないように見えるチーム、試合前のアップからしてだらだらとデタラメにやっている選手たちというのもいて、正直感心しません。

だけれども試合をすると、そんな選手たちのほうがハイパフォーマンスを連発して躍動的にプレイし、トーナメントを勝ち上がっていくことがあったりします。

これは一体どういうことなのでしょうか。

あいつらは怠けているのになぜそんなに動けるのか?

そしてどうしていつもゲームの流れを引き寄せるのか?

誰だって不思議に思います。

やっぱり才能が違うんだ、真面目にとか努力とか関係なく生まれ持った能力の差で決まるんだ、と恵まれない運命を恨みたくなるかもしれませんが、少し冷静に考えてみましょう。

▼頑張りはどうして報われないのか

どうして自分たちはこんなに真面目に大人の言いつけを守り、生活態度も整え、練習も朝練から土日の二部練と四六時中そこに力を注いでいるのに、程々でやっているそこら辺のチームに負けてしまうのか。

しょせん自分の実力はいくら心身を削いで努力したってそれが関の山だと、多くの人が諦めているかもしれません。

でもあなただけはどうか一筋の光を見つけてください。何かどこかに必ず道はあります。乗り越えるヒントを掴んでください。

あなたの努力はどうしてときに報われないのか、反対に不努力の者がなぜ成果を上げるのか。

それは「できるというイメージ」の有無にあります。

▼出来ると思っている

あなたから見て怠けているように見える人、さほど稽古を積んでいなく技量の無いように思える人が、なぜ本番ですごい力を見せられるのかと言うと、そのくらいのレベルでプレイ出来るとイメージしているからです。

その人たちにとって、過酷な修練を積んだ結果として身についた技量とは関係なく、自分はこのくらいのパフォーマンスでやれる、絶対勝てるという疑いようのないイメージの力で、それを発揮しています。

これはイメージする訓練をしているとか意識的にそうしているわけじゃなく、一番馴染む表現にすれば「思い込み」です。無意識にそう思い込んでいるわけですね。

だから自分への期待値とかやる気・負けん気というものが高くなります。イメージが高いと苦しさが少なく、ワクワクや意欲が大きくなりますので本番では伸び伸びプレイできるのです。

レポートの冒頭で質問をしたのは、ここを確かめるためでした。

▼体よりも脳が優先

生物は脳が体を支配する構造にあります。もっと簡単に表現すると、私たちの行為・行動というものはすべて脳で作られ、脳から動けという指令が伝わったものということです。とくに人間は脳が大きいので、その作用もより大きくなります。

体で表現すること、それらは体自体ではなく脳にコントロールされています。スポーツで高いパフォーマンスを表現することも、体の力だけでは決まりません。

私たちは通常、脳よりも体のほうを鍛えます。高度な運動の技量を身につけるために、それを可能にする筋力・体の使い方・関節可動域など、身体的要素を身につけようと努力します。

ただ最後、それをすべて掌握するのは脳です。脳がその身体パフォーマンスをイメージできていてその指令を筋肉に送ることで、真に力が発揮されます。

もし肉体的には10の技量を持っていても、脳のイメージが7であれば10のパフォーマンスは発揮できません。7のパフォーマンスをするように脳から体へ指令が飛びます。

では反対に肉体的に技量が7でも、脳が10のイメージを持っていたら?

なんと10のパフォーマンスを発揮するんだそうです。

もちろん身体的には届いていない3ほどの力不足は物理的にありますから、完ぺきに10でプレイできるものではありませんが、とにかく体で習得している7よりも高いパフォーマンスを脳の力でもって引き出すことができるということが、何より重要な部分です。

長くなったので今回はここまでにしましょう。

(以下、次号)

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