【バスケ】試合中のコミュニケーションはコレを意識するだけ!

スキルアップ チーム作り 育成法 関野 日久

前回に引き続き、試合中にコミュニケーションを取るための方法をご紹介します。

そもそも、なぜ試合中にコミュニケーションを取ることができないのか?

それは話す内容が見つからないからです。

では、どうすればそれを解決できるのか。今回は2つの視点からその問題への答えを見つけます。

全てのプレーに意味をもつこと

まず、大切なのは考えなしにプレーをしないことです。

自分がオフェンスをしているときは相手がディフェンスをしているし、自分がディフェンスをしているときは相手がオフェンスをしています。

直接的にボールに関わらずとも、少なくとも4つの分野に観察するべきものがあります。

オフェンス時に考えること

自分たちがオフェンス時に考えることはまずはマッチアップの力関係を見ることです。

どのマッチアップが攻めやすくミスマッチになりやすいか、ディフェンスの厳しいマッチアップはどこか、などを観察して効率的に攻める方法を考えます。

試合が進むにつれて、今自分たちのオフェンスで何がうまくいっていて何がうまくいっていないか、どのプレーで点を多く取れているかなども考える必要があります。

また、相手の守り方をよく見ることも大切です。

例えば、

  • カバーローテーションの意識はどれくらいか
  • リバウンドと速攻はどのようなバランスで作ろうとしているか
  • ピック&ロールへの対応はどのようなものか

…など観察するべきことは多くあります。

ディフェンス時に考えること

ディフェンスでは、相手が誰を使って点を取りに来るのか、どのようなプレーを多く使ってくるのかなどが、わかりやすいのでそこから知るようにします。

例えば、1on1が強烈でアイソレーションを仕掛ける選手がいるならば、そのマッチアップへの意識を高める必要がありますし、カッティングやスクリーンが多いなら普段以上にコミュニケーションをとって守る意識を作ります。

他にも、

  • オフェンスリバウンドにはどれくらいくるのか
  • どの選手が3ポイントを打てるのか
  • ローポストやハイポストをどのように使ってくるのか

など相手のオフェンスシステムを試合の初めに知ることで、試合を有利に進めることができます。

また、自チームのディフェンスのコンセプト(3は打たせて中を固める、ディナイを強くするなど…)が徹底できているかなど、自チームの状態にも目を配ります。

以上が1つ目の視点「プレーに意味をもつこと」です。これが最初のステップです。

そして、その意味をもったプレーで得た情報を記憶していく必要があります。

プレーの記憶

プレーを観察して意味をもって行動することで、チームメイトに伝えるべきことを見つけることができますが、さらにもう1つクリアするべきポイントがあります。

フリースローやバイオレーションなどのプレーが切れるまでゆっくり話すタイミングがなければ、その場で起こったことを冷静に分析できても、次々に展開される試合の中でどんどんプレーを忘れていきます。

これは相手に関することでも、自チームに関することでも一緒で、1つの試合の中での情報量はとてつもなく多いです。

それが次々と流れてくる上に、走り回って相手と対峙していく中で、大事なことや周りに伝えようとしたことを忘れていきます。

それ自体は仕方がないことで、「全てのプレーを暗記している」という方が凄すぎるだけですが、いくつかの重要なことを強く意識して覚えておくことが必要です。

また、相手に聞かれても大丈夫なことや、むしろ聞かせることで駆け引きの材料になることはその場で大きな声で発信すると良いでしょう。

おわりに

話す内容がない、というのは

  • 頭を使ってプレーすること
  • 伝えることに意識をもつこと

で、ある程度解決されます。

また、そういうふうにプレーすることでコミュニケーション力が上がるのはもちろんですが、バスケIQが高まります。

更に、反省点などを見つけることも上手くなるので、上達にも非常に有効です。

  • プレーに意味をもつこと
  • コミュニケーションの意識を高くもつこと

熱くアグレッシブにプレーする中でも、頭を使ってプレーすることでより良いプレイヤーになれます。

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この記事を書いた人関野 日久関野 日久(セキノ ハルク)
関西1部リーグの大学を卒業後、現在は実業団でプレーしながらプレイヤーとしてのレベルアップを目指しています。このブログでは、高校・大学・社会人、それぞれのカテゴリーでのトップレベルの選手とのプレーの中で自身が経験した、バスケ選手としての高みに行く方法を発信していきます。
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