【片岡編集長のプレイブック】高さのミスマッチに気が付きプレーを変更する

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前回の投稿では、スピードのミスマッチを活用する際の女子日本代表チームの事例を紹介しました。

今回は、サイズのミスマッチを察した際の日本選手の素晴らしい判断を紹介できればと思います。

トランジションオフェンスで3Pシュートを放った後に、執念深くオフェンスリバウンドを獲得します。

14秒のショットクロックの中でオフェンスの再構築が求められる中、吉田選手と渡嘉敷選手がon ball screenをセットします。

ここで、数秒間の沈黙があった後、吉田選手はドリブルを始めず、渡嘉敷選手はおもむろにインサイドでのポジション取りを開始します。

本来、on ball screenは、ボールマンのドリブルでのリング周辺への侵入を助けるためのプレーです。

この場面からだけでは分かりにくいかもしれませんが、リバウンド、渡嘉敷選手にマッチアップをしている選手は相手のSG~Fの選手でした。インサイドの選手は、反対サイドの選手にマークをしています。

On ball screenを要求した後、吉田選手、または渡嘉敷選手のいずれかがサイズのミスマッチに気が付いたことで、映像のようなプレー選択になったのでしょう。

映像だけを見ると、何気ないプレーになりますが、所属チームでも代表チームでも長年のコンビで多くの時間を過ごした吉田選手と渡嘉敷選手の阿吽の呼吸や、お互いの共通認識を感じさせるプレーです。

何よりも「相手のゴールに得点する為の最善の解」を常に考えているからこそ、このように咄嗟の場面での共通の判断に繋がったと感じます。代表チームでは、いかに、ミスマッチを有効活用する事を追及しているかが伝わってくる場面でした。

陸上の為末大選手が、プレゼンテーションについて語っています。

「引退してプレゼンや講演の機会が多くあったが、最初の頃の数回で感じたのは、話すことに集中してはならず、伝えることに集中しないといけないということだった。これは競技経験でとてもよくわかっていてハードルを超えることに集中する人間はゴールに集中する人間の自然さには勝てない。」

<参考>

為末大_tweet_2020年8月29日

様々なセットプレーやスクリーンプレーは、得点をするための手段です。個人的には、手段と目的を混合しないように、常にバスケットボールの本質を伝えていく事の重要性を考えさせられた場面でもありました。

 

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