【梅原トレーナーのからだづくり哲学】 食べるトレーニングを考えよう!「塩」

スキルアップ トレーニング 指導者 梅原淳

私は毎年夏に、定期指導をしているチームへ特別な「塩」を贈っています。

おおよそ6〜7月の間に、體を内側からみなぎらせるためのエネジーフードとして(あまりこういう言い方は好きではありません)、夏を乗り切れるようささやかなお節介をするのです。

選んでいるのは、海水成分をできる限り保つよう作られている「自然海塩」です。塩の製造方法はいくつもあるそうですが、市場に出回っているほとんどの塩は塩化ナトリウムという成分のみで、その他の海水に含まれるミネラル分が除去されています。

ミネラルは私たちの生活において軽視されるどころか、ほとんど気に掛けられてすらいませんね。炭水化物やらたんぱく質やらカロリーやらは意識していますが、ミネラルがどうのこうのと考える機会などほぼ無いでしょう。

しかしミネラルとは、人間の體を動かすためにじつはものすご〜く重要でした。

人間の体内のあらゆる生命活動、エネルギー生成や体温調節、老廃物の除去、神経の伝達といったことは、それぞれに割り当てられた酵素の働きで行われています。

その酵素が活動するために、ミネラルが必要不可欠だというのです。ガソリンのようなものということでしょうか。

ですから運動の際の「神経〜筋」活動、汗を掻いて熱を下げる活動などにとって、ミネラルが必要だということです。

現代の生活では、炭水化物、たんぱく質、脂質の3つを配慮した食事はある程度していると思います。一般家庭の食事モデルは、まずこれらが主体ですね。

最初に申し上げたようにミネラルは一切無視、この世に無いかのように日本人の頭からは消えています。さらに高血圧だ心筋梗塞だと騒いで「減塩」キャンペーンをしてきた結果、塩は摂るなという感覚が私たちの意識に擦り込まれています。

本来塩は、生命にとって重要で貴重なものです。そこにはミネラルが含まれているからです。

それを取り戻すために、私が関わる子どもたちには、せめて練習中は塩分を摂らせてあげようと思い、疲労が大きく出やすい夏に合わせて塩を配っています。これを摂りながら水分補給をして、熱中症を防ぎます。

とはいえ薬ではないので、安易にそうなるはずはありません。毎日少しずつせっせと摂ることで、徐々に體がみなぎっていきます。その夏だけのものではなく、あくまで最初のきっかけとして始め、半年一年二年と続けていってもらいたいと思っています。

毎日コツコツ続けていって長い時間を掛けたのちに、ようやくエネルギッシュな體が育ちます。これこそが真のサプリメントです。

選手たちには、さらにひと工夫させた「焼き塩」をあげています。

塩は水分を含んでくるとベタベタとして重くなります。それが一般的な塩の状態で、一番初めは私もそれを用意しました。しかし塩っぱすぎるし、口に入れづらいので、水分を飛ばした焼き塩にしました。

塩自体も、このほうが體を温める作用が増すのだそうです。

ということで写真は、通常の自然海塩を私が土鍋で煎っているところにしました。

(画像1:煎る前)

 

(画像2:煎った後)

 

上が煎る前の少し湿気た塩、下が煎り終わったあとの塩です。どうですか、一目瞭然ですね。

この冬に體の中から熱をカッカと発していくために、ぜひ良い塩を手に入れてみてください。

(了)

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