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小谷コーチの【バスケットボールを分析しよう!】ボックススコアによる評価の限界

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こんにちは!小谷究です。

私は現在、流通経済大学スポーツコミュニケーション学科で助教を務めています。また、同大学バスケットボール部を指導しています。

このメルマガでは、バスケットボールを分析する方法について一緒に勉強して行きましょう。

【ボックススコアによる評価の限界】

これまでランニングスコアとボックススコアといった比較的手に入りやすいスタッツを用いてどのような分析ができるかについて紹介してきました。

ここで紹介したもの以外にもボックススコアの各項目を掛け合わせて導き出す様々なアドバンスドスタッツがあります。

しかしながら、どれもプレーヤーを十分に評価できるものではありません。

そもそも主なボックススコアの項目にはディフェンスに関する項目が「ST」と「BL」しかありません。

しかもこの2つの項目は、他のオフェンスに関する項目と比較して多くなることはなく、ボックススコアやボックススコアから導き出されるアドバンスドスタッツではオフェンスと比較してディフェンスの貢献が漏れ落ちやすくなります。

ここにボックススコアやボックススコアから導き出されるアドバンスドスタッツによる評価の限界があります。

【客観と主観を合わせた評価】

そこで、ボックススコア以外の項目を集計してプレーヤーやチームを評価する試みがなされています。

例えば「RPM(Real Plus-Minus)」はあるプレーヤーが出場している時間に自チームと相手チームの得点差がどの程度プラスになったのか、それともマイナスになったのかを示す指標になります。

ただし、この「RPM」もどのプレーヤーと一緒に出場していたか、相手チームは誰が出場していたかは考慮されていません。

したがって、「RPM」もまた十分にプレーヤーを評価できているとはいえません。

「RPM」以外にもファウルを得た回数や割合、スクリーンをヒットさせた回数や割合、ペイントエリアに侵入した回数など様々な項目が集計され、プレーヤーを評価する試みがなされています。

しかしながら、現時点において完全にプレーヤーを評価できる指標は開発されていません。

したがって、スタッツのみでプレーヤーを評価することは危険であり、プレーヤーやコーチの主観による評価とスタッツによる客観的評価を合わせてプレーヤーを評価することが求められます。

【さいごに】

今回で本メルマガを開始してちょうど1年になり、今回をもって本メルマガを終了したいと思います。

バスケットボールを数字で捉える試みは今後も発展していくことでしょう。

より深くバスケットボールの数値について学びたい場合は、日本バスケットボール学会への参加をおすすめします。

日本バスケットボール学会ではバスケットボールを客観的に捉える様々な試みがなされています。

読者の皆さんと学会やバスケの場でお会いできることを祈って、ここで筆を擱きたいと思います。

これまで1年間にわたり本メルマガをご購読いただきありがとうございました。

 

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