オフェンスIQを高めよう④

スキルアップ 関野 日久

前回、オフェンスにおいてIQが非常に求められるスペーシングについて解説しました。今回はスペーシングの基本的な取り方とスペーシングさえできればすぐに使える戦術をご紹介します。

スペーシングの取り方の基本要素

まずは基本的なコートのスペーシングについて解説します。

オフェンスポジションの理解

オフェンス選手が立つポジションは基本的に決まっています。アウトサイドではトップオブザキー、2ガード、ウイング、コーナー、ペリメーターより近い距離ではハイポスト、ローポスト、ディープ(ダンカーズスポット)のみです。これ以外の場所に立ってしまうと他の味方が立つ位置を潰してしまうことになります。

プレイヤー同士の距離

以上を理解した上でプレイヤー同士の距離感を近すぎず、遠すぎずをキープする必要があります。例えば2ガードに味方がいるのにトップオブザキーや同じサイドのウイングに立ってしまうと、オフェンス同士の距離が近すぎます。ディフェンスからすると2人を1人で守れるようになるので難易度が下がります。意図がなく30度などに立つとコーナー、ウイングが潰れてしまうので極力チームメートとルールの共有ができているポジションでプレーをしましょう。

合わせポジションの理解

エントリーやパス回しをしている最中だけでなく味方のドライブに対しても正しい合わせのポジションにスペーシングを取る必要があります。ドライブスペースを広く取るためにアウトサイドで待つ選手とカッティングで合わせる選手のバランスが重要です。全員が外で待っていても中に入ってもディフェンスからは守りやすくなるので、味方がパスを出しやすくかつディフェンスのローテーションがうまく回らないフロアバランスを心がけましょう。

スペーシングを活用した戦術

続いてスペーシングの概念を理解してさえいれば、難しいスクリーンや多くの動きを必要とせずに使える戦術を二つご紹介します。

アイソレーション

1on1の強力な選手や明らかなミスマッチがある場合に有効なのがアイソレーションです。ボールマン以外が逆サイドで待つ簡単な戦術だと思われがちですが、それだけではディフェンスはカバーがしやすくあまり有効な戦術とは言えません。他の4人の選手たちがタイミングよくフロアバランスを変えること、カバーが行きにくいようにカッティングスクリーンなどのプレーを行うことなどが求められます。それらができれば1on1も活かすことができ、他プレイヤーの得点チャンスも増え、ディフェンスは非常に守りにくくなります。

ピック&ロール(2メンサイド、3メンサイド)

ピック&ロールはバスケの最も王道な戦術です。重要なのはハンドラースクリーナーの技術だけだと思われがちですが、もちろん他選手の正しい動きがあってこそです。2メンサイドの場合は逆サイドの3人が1人は角度を変える役1人は3Pでリフトステイ、1人はカッティングを正しく行うことができればカバーすることも難しくどこかしらでフリーのシュートを作ることができます。

3メンサイドの場合は同じサイドにいる選手と逆サイドの選手のうち1人は同じくリフトかステイをし、45度かコーナーか選ぶこと逆サイドのもう1人の選手はカッティングするのかアウトサイドを使うのかなど多くのスペーシングの判断が求められます。

おわりに

オフェンスIQの解説から派生してスペーシングについて2回にわたって解説しました。バスケではほとんどのプレイヤーがオンボールの時間よりオフボールの時間の方が長いです。ドリブル、シュート、パスなどのボールスキルはもちろんですが、カッティング、スクリーン、スペーシングなどフロアバランスを見てプレーすることも同じように試合で活躍するためには重要なスキルです。能力や卓越したボールスキルがないからといって諦める必要は全くありません

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この記事を書いた人関野 日久関野 日久(セキノ ハルク)
関西1部リーグの大学を卒業後、現在は実業団でプレーしながらプレイヤーとしてのレベルアップを目指しています。このブログでは、高校・大学・社会人、それぞれのカテゴリーでのトップレベルの選手とのプレーの中で自身が経験した、バスケ選手としての高みに行く方法を発信していきます。