1試合で20点取る方法②~シューター編~

オフェンス シュート スキルアップ 関野 日久

前回から、スコアラーとしての1つの目標である「1試合20得点」を獲得する方法をプレースタイル別に解説しています。

第2回の今回は、シューターの選手が20得点する方法について考えていきます。

シューターが20得点

シューターはチームの役割上フィニッシャーになることも多く、むしろシューターが点を取れなければチームの勝敗に大きな影響を与えてしまう、重要なポジションです。

理想的な得点方法としては、

  • 3ポイント:3本〜5本
  • 2ポイント:2本〜4本
  • フリースロー:3〜6本

ほど決めることを目指しましょう。

試合序盤

試合の始めにシューターがするべきことはとにかくシュート、ボールの感覚を掴むことです。試合の前にどれだけウォーミングアップを行っても試合の中で走ってパスを受けてから打つシュートの感覚はズレが起こります。

また、ハンドリングの上手い下手に関わらず、試合中にボールの感覚は次第に失われていきます。

特に、複数回のオフェンス時に連続でボールを触らなければ顕著にその影響は現れます。せっかく試合前にボールを触ってアップした感覚を失わないためにも、シュートは打たずとも中継やキープの役割でも良いのでボールを触り続けるようにしましょう。

また、具体的な得点の方法としてはチームから用意されたシューターセットを積極的に活かしましょう。

ある程度3ポイントの打てる選手がいるチームならば、3ポイントをフリーで打たせるためのセットがあることが多く見られます。

セットプレーの仕組みが読まれていない試合の序盤は特にチャンスで、その間に多くのシュートを放ち、決めましょう。

試合中盤

試合の中で常にボールを触ることは意識し続けましょう。感覚を失わないことが何よりも大切です。

試合の中盤になると、相手もこちらがどのような選手かを理解するようになり、例えばシューターならばディナイがきつくなったり、ドライブは捨てて間合いを詰めてで守ってきたりすることが予測されます。

そのシチュエーションで、セットプレーや1on1から点を取ることは難しくなるので、味方に活かしてもらうことを考えましょう。

ポストのプレーヤーと連携して、インサイドアウトなどで3ポイントを狙うことも有効です。

その際に注意することは、外に広がり続けるだけだとディフェンスも守りやすくなるので、カッティングなども織り交ぜて単調にならないようにしましょう。

アウトサイドでの合わせを主にしていた選手が急にカッティングなどをすることで、慌てたディフェンスがファールをすることもよくあります。

3ポイントだけにこだわらず、3ポイントを軸にした点の取り方を考えましょう。

他にも、ガード選手のドライブへの合わせやウィング選手の1対1の合わせなど、スペーシングをとり的確な合わせを作ることもシューターの重要な役割の1つです。

試合終盤

1点2点を争う試合終盤での3ポイントの重みは計り知れないものがあります。ディフェンスは、これまで以上に簡単にはシュートを打たせなくなります。

しかし、味方のスペーシングのためにもコートを広く使い続けることは大切で、ディフェンスを引きつけ続けることには大きな価値があります。

また、ディフェンスが「絶対に打たせない」とフェイスガード気味でマッチアップしてくると、ボールを全くもらえずピンチと感じるかもしれませんが、考えようによっては大きなチャンスです。

フェイスガードはボールを持たせないためには非常に有効な戦術ですが、チームとの連携が難しいという欠点があります。そこをついて、スクリーンプレーなどではユーザーになるセットプレーも、自身がスクリーナーになることで周りをフリーにさせる動きをします。

そうすると、ディフェンスは連携が取れず味方もしくは自分がフリーになる確率は非常に高く、得点チャンスが広がります。

通常のカッティングやシールでボールがもらえない場合は、スクリーナーになるということは非常に有効です。

おわりに

今回はシューターが20得点する方法を考えました。

シュートタッチによっては3ポイントが全然入らない試合も少なくはありません。

しかし、それを防ぐためにはボールをもらってシュートを打ち続けることです。打たないことには入らず、ボールを触らない限りはどんどんシュートタッチは悪くなります

他には、いかにフリーでボールをもらうかを常に考え続け、味方にとっても自分にとっても正しいスペーシングを取り続ける高いバスケIQが必要です。

良い判断でオフェンスを行い、より良いシュートを打つことを心がけましょう。

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この記事を書いた人関野 日久関野 日久(セキノ ハルク)
関西1部リーグの大学を卒業後、現在は実業団でプレーしながらプレイヤーとしてのレベルアップを目指しています。このブログでは、高校・大学・社会人、それぞれのカテゴリーでのトップレベルの選手とのプレーの中で自身が経験した、バスケ選手としての高みに行く方法を発信していきます。
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