日本代表選手に学ぶ、ローサイズ選手の生きる道②

スキルアップ 練習法 関野 日久

前回、富樫勇樹選手のオフェンス能力から

  • ドライブからのフィニッシュ
  • 展開の力
  • シュート力

オフェンスにおいて「得点力」が高ければ低身長選手も十分に活躍することができることをお伝えしました。(日本代表選手に学ぶ、ローサイズ選手の生きる道①

オフェンスで低身長選手が不利に陥ることといえば、

  • ブロックを受けやすい
  • 上からのパスを出しにくい
  • 上のパスを通しにくい

という点が挙げられますが、そういった点はいくつもの技術が開発されているので練習や経験でカバーすることができます。

では、低身長選手が1番不利な場面とはいつか。それはディフェンスにあります。

今回は、低身長選手のディフェンスがどういった点で不利が生じるのか、またどのようにそれを防ぐのかを、前回と同じく富樫選手とNBA選手から合わせて見ていきましょう。

低身長選手が不利な場面

低身長な選手には2つのミスマッチがあります。

  • 高さのミスマッチ
  • 重さのミスマッチ

それぞれの不利な点から見ていきます。

高さのミスマッチ

真っ先に思いつくのは高さのミスマッチです。

高さのミスマッチがあると、上からパスを通されることやピボットなどのボールキープを簡単にされやすくなりますが、それらは直接の得点に繋がるとは限らないため最大の欠点とは言えません。

最大の欠点は「シュートチェックができないこと」です

高さに差があると、いくらジャンプしようともブロックすることはできません。

また「ブロックされることはない、プレッシャーがあるだけ」とオフェンスがはっきりと認識していると、並大抵のチェックでは守ることができなくなります。

平面ではオフェンスが押し込みきれないこともありますが、体勢が不利な状況でも「飛んでしまえば勝てる」という認識があればオフェンスは楽にシュートを打ってきます。

重さのミスマッチ

身長に差があるとほとんどの場合、体重にもミスマッチが生まれます。そうなると

  • ドライブで押し込まれる
  • ローポストからの簡単な得点
  • ファールを取られる

などが起こってしまいます。

ゆっくりと押し込まれるとどうしても体重のある方が強くなってしまうので、高さのミスマッチ以上に厄介です。

しかし、これらの不利な点を克服しなければ試合で活躍することはできません。

では、富樫選手やNBAでのローサイズな選手はどのように克服しているのでしょうか。

低身長選手の弱点対策

この章では、上記2つのミスマッチの対策について解説します。

高さのミスマッチの防ぎ方

高さのミスマッチから起こる最も不利なことは、シュートを打たれてしまうことです。

平面である程度抑えても、最終的にボールを上げて打たれてしまい、チェックも低くなるため確率は落ちようとも後は祈るだけ、となってしまいます。

富樫選手やNBA選手は、これを抑えるためにオフェンスに前を向かせないようにしています。

細かなフットワークやハンドチェックを駆使し、オフェンスはボールキープに精一杯という状況を作り出すことで、背中や肩でボールをキープさせるようにしてシュートを打つという選択肢を最後の最後にさせます

キープに体力を使った後のシュート確率はより低くなり、そのシュートはバッドシュートになるため相手のリズムは作れません。

重さのミスマッチの防ぎ方

ポストプレーやドリブルでネチネチと押し込まれることを力で対抗するのは難しいです。

そもそも重さや力の差があるので、よほど

  • 当たり方が上手い
  • 筋肉質
  • 重心の低さを活かせる

などがあれば別ですが、真っ向勝負はおすすめできません。

では、どう守るのか。

それはNBAのクリス・ポールが得意とする「椅子を引く動作」が重要です。

相手の押し込みに対して数回は力で耐えるようにし、再度相手が強く押し込みに来たら身を引いて相手の力を空ぶらせてターンオーバーやスリップに繋げます。

オフェンスをしてみるとわかりますが、これをされると準備していなければ足腰を持っていかれます。こういった駆け引きを活かしてポストプレーを守るようにしましょう。

おわりに

今回は低身長選手の弱点となりやすいディフェンスについて解説しました。

バスケにおいて背が低いということはやはり不利になることは多いですが、かといって諦める必要など絶対にありません

自身の特徴を活かして、弱点とも向き合ってプレイヤーとして成長しましょう。

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この記事を書いた人:関野 日久関野 日久(セキノ ハルク)
関西1部リーグの大学を卒業後、現在は実業団でプレーしながらプレイヤーとしてのレベルアップを目指しています。このブログでは、高校・大学・社会人、それぞれのカテゴリーでのトップレベルの選手とのプレーの中で自身が経験した、バスケ選手としての高みに行く方法を発信していきます。