手首のスナップ①~シュート・パス・ドリブル全ての基本~

シュート スキルアップ ドリブル パス

バスケにおいて、特にシュートを打つ際によく言われる言葉に「スナップ」がありますが、パスやドリブルにも大きな影響を与えます。

今回は、

  1. スナップの強さとは何か
  2. スナップが強ければどのようなメリットがあるのか

を解説します。

スナップの強さ

スナップの強さとは、端的に言うと手首を返す速さと強さと可動域により定義されます。この3つが揃って、「スナップが強い」といえます。
普段から手首を早く強く大きく動かすような動きはあまりしないので、スナップの強い人は意外と少なく、

  • ボールを投げる
  • シュートを打つ
  • ドリブルをコントロールする

など、バスケット動作の際に多く使われ、そういった運動習慣の中で育まれていくものです。

重要な要素なので、意識してトレーニングすることを考えていきましょう。

スナップが強いメリット

シュート・パス・ドリブルなど、スナップが強ければ無駄な筋力を使うことなく大きなエネルギーを発揮することができます

シュート

スナップは、シュートの飛距離に大きな影響を与えます。

いわゆる柔らかいシュートタッチとは手首を柔らかく使うことであり、よく入るシュートは柔らかいシュートです。

もちろん膝と股関節を使い、下半身の反動を経て体幹・肩・腕などのエネルギーを上半身へ伝えてシュートは放たれます。

その最後にボールにエネルギーを伝えるのが手首で、スナップが弱ければせっかくのエネルギーを無駄にしてしまいます。

その結果、飛距離が出ず、下半身の蹴る力や上半身に力みが生じ、シュートを打つというよりも投げるようになってしまうとコントロールが効かなくなります。

パス

NBA選手などでフルコートの強い長いパスを出す選手を見てみると、

  • 地面を思いっきり蹴る
  • 腕を大きく動かす

という動作はほぼしておらず、手首を大きく速く返すスナップの力でパスを飛ばしています。

シュートと同じく、パスの飛距離が出やすいというメリットもありますが、もう1つ大きなメリットがあります。

それは、取りやすいパスが出せるということです。

取りやすいパスとは、程よい強さの回転のかかったパスです。強さは蹴り出しや体の使い方で調整できますが、回転はスナップでしか調整することができません。受け手の中に吸い込まれていくようなパスを出すためには、スナップをうまく使う必要があります。

ドリブル

ドリブルは肩甲骨・腕・手首など、上半身全体を使って行う動作です。筋力も必要ですが、全ての関節を大きく動かすことが必要です。ドリブルは大きくついたり小さくついたりする場面があり、細かい動きをするときには小さな関節を使う必要があります。

肩甲骨、肩の関節は非常に大きいので、

  • 強いドリブル
  • ゆっくりなドリブル
  • 細かいドリブル

それらを使い分けるためには、肘・手首の関節を上手く使う必要があります。

ドリブルの上手い選手とは「ドリブルのリズムを変えるのが上手い選手」であり、そのリズムを変えるためには手首の動きが非常に重要です。

このようにボールを扱う技術に関して、スナップが強ければ多くのメリットがあります。筋力に頼らない体の動かし方は効率的な動きにも繋がります。

おわりに

今回は手首のスナップについて、強ければどのようなメリットがあるかを解説しました。
手首だけでなく、他の関節の多くも簡単に大きく動かせる方がプレーの幅は広がり、体の動かし方も効率的で上手くなります。

次回は、手首のスナップの強化方法についてです。

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この記事を書いた人関野 日久関野 日久(セキノ ハルク)
関西1部リーグの大学を卒業後、現在は実業団でプレーしながらプレイヤーとしてのレベルアップを目指しています。このブログでは、高校・大学・社会人、それぞれのカテゴリーでのトップレベルの選手とのプレーの中で自身が経験した、バスケ選手としての高みに行く方法を発信していきます。
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