【バスケ】コミュニケーションは絶対に不可欠〜練習中のコミュニケーション〜

スキルアップ チーム作り 指導法 育成法 関野 日久

プロ選手の多くは、試合中や練習中とにかく喋ります。自分一人でできることは限られているので、コミュニケーションを取り合い、チームの連携で勝利を掴むためです。

では、具体的にどのようなコミュニケーションをとればよいのか、今回は練習中のコミュニケーションについて解説します。

相手と自分をマッチさせる

練習中、どうしても動きが合わなかったり、自分の求めることを相手がしてくれない、もしくは相手がしようとしたことがわからなかったときなど、お互いの考えをマッチさせるために意見をすり合わせます。

  • 「自分はこういうプレーをしようとしたからここに動いた」
  • 「今の局面ならこのスペースは空けておいてほしい」

など、それぞれの選手がどのようなプレーをしたいか、どのような考えを持っているからなどを知り、チームとしてよりよく機能するために意見を交換します。

チームとしての約束づくり

ある程度、戦術やオフェンス、ディフェンスでの動き方はヘッドコーチやアシスタントコーチが指示を出します。

しかし、実際やっていく中で選手間で意識の違いや動き方に疑問などが生まれる場合があります。

そういったときに、コーチに相談するのはもちろんですが、選手同士でも意見を交換することで、プレーヤーの感覚やコーチの感覚をそれぞれ明確にし、より正しいチームとしての約束を作ります。

チームメイトの鼓舞

きつい練習や自信のないプレーヤーを伸び伸びプレーさせるために、ポジティブな声かけをすることも重要です。

高校生以下のカテゴリーでは体力的にきつい練習も多いですが、そういったときに声を出して全員でケミストリーを作って乗り越えることで、チームとしての完成度も高まりますし、黙り込んでその練習を乗り切るよりも楽になります。

また、プレーヤーによっては、能力が高くともチームメイトに遠慮をしたり、相手との力関係を測るときに自分を過小評価して消極的になったり、本来の能力が精神的な部分から発揮できない場合もあります。

そういったプレーヤーに本来の実力を発揮させるために、具体的かつポジティブな声をかけてプレーしやすい環境をつくっていくことも大切です。

精神的にタフな選手の方がアスリートに向いているかもしれませんが、誰しもがそうではありません。

得手不得手は誰にでもあるので、それを補うのがチームスポーツです。

味方を激励する

練習中の意識の差は、どうしても生まれます。試合のように臨む選手もいれば、あくまで練習だというスタンスで取り組む選手もいます。

そういった選手が腑抜けたプレーやいい加減なプレーをしたときにその熱量を指摘したり、レベルを上げて取り組むように声がけをします。

アドバイス

同じチーム内でもプレーヤーとしての実力差はあります。

  • 総合的に上手い選手、
  • 一芸に秀でている選手、
  • バスケの理解度が深い選手

など、それぞれ得意分野のことをそれが苦手な選手に対してアドバイスを行うことも大切です。

プロのように、選手数も少なくコーチが多ければ良いですが、学生ではそうはいきません。

お互いから良い部分を吸収するように、チームメイトは試合の出場を賭けたライバルであるとともに同じ目標に進む仲間です。

おわりに

今回は練習中にどのようなコミュニケーションを取る必要があるかまとめました。

試合中にコミュニケーションを取ることも非常に重要ですが、練習中のような時間や体力の余裕はありません。

練習中は、プレーを止めて話し合うことも良しとされているチームも多いですし、待ち時間などに話す時間もあります。

試合のための準備は、

  • シューティング
  • ドリブルドリル
  • 5対5

だけではありません。

お互いの意識を統一し、チームとして高め合えるようなコミュニケーションをとることで、試合での結果も変わってくるでしょう。

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この記事を書いた人関野 日久関野 日久(セキノ ハルク)
関西1部リーグの大学を卒業後、現在は実業団でプレーしながらプレイヤーとしてのレベルアップを目指しています。このブログでは、高校・大学・社会人、それぞれのカテゴリーでのトップレベルの選手とのプレーの中で自身が経験した、バスケ選手としての高みに行く方法を発信していきます。
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