FIBA-OQT決勝「イタリア対セルビアより」~イタリアのディフェンス4~

スキルアップ ディフェンス戦術 動画 戦術 片岡 秀一

東京五輪の好成績の影響もあり、女子代表チームの報道も増えてきました。3Pシュートの成功率が話題になることが多いです。

特徴の一つであることは間違えないと思いますが、真骨頂はチームのディフェンス強度や規律にあるのではないでしょうか。

それは、町田選手や高田選手のインタビュ―原稿でも頻繁に語られています。

今回は、ベースラインからのアウトオブバウンズを取り上げます。見事な連携や連動性をご紹介できれば幸いです。

1、プレーの流れ

2、流れ

  1. セルビア代表は、図のように配置します。
  2. 1が4にスクリーンをセット
  3. 4はゴール下の飛び込みを狙います。
  4. X1が4に反応したタイミングで1はサイドへと移動します。

ここでボールを受けることも狙いの一つという構成です。

ここでイタリア代表は面白いディフェンスで対応します。

  1. パサーのディフェンスを務めていたX3が1のマークに対応します。
  2. 3には、X1が直ぐにマークします。

見事な連携で1がボールを受けた時にはしっかりとディフェンスが対峙している状況を作りました。

セルビア代表としてはトップの位置でピック&ロールを仕掛ける狙いがあったのでしょう。

3がトップの位置へと駆け上がってきますが、見事に併走しそこへのパスコースも潰しました。
セルビア代表としては、意図していたプレーを2連続で潰された格好といえるのではないでしょうか。

その後、一瞬のスキを狙ってベースラインヘとドライブを仕掛け、最後はワンステップで見事にシュートを沈めました。
また、ボールを両手で抱えず片手だけでシュートまで持ち込んだことも見事といえるでしょう。

3、まとめ

この場面で、X3はシモネ・フォンテッキオ選手が務めています。
203㎝の長身ですが、アウトサイドのディフェンスを得意とする選手であり、イタリアの堅守を支えています。
試合中に出場するポジションは様々ですが、アウトサイド・インサイドの両方で計算できる選手の存在は、チームのディフェンスにおける選択肢を豊富にしてくれます。(オフェンスでは3Pを非常に得意としています)

今回のようなディフェンスは、以前ドナルド・ベック氏がアルバルク東京(チーム名は現在の名称で記載)を率いていた際に、頻繁に見られていました。
どこまでの原理原則や規律でディフェンス戦術を設定しているかは定かではありません。
ただし、シューターに対して連続でスクリーンをセットさせるプレー等で、パサーのディフェンスを割りあてる方法は、知識として知らなければ着想することは難しいでしょう。

シモネ・フォンテッキオ選手のハイライト映像

関連記事1:FIBA-OQT決勝「イタリア対セルビアより」~イタリアのディフェンス1~

関連記事2:FIBA-OQT決勝「イタリア対セルビアより」~イタリアのディフェンス2~

関連記事3:FIBA-OQT決勝「イタリア対セルビアより」~イタリアのディフェンス3~

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この記事を書いた人片岡秀一片岡 秀一
株式会社アップセット所属。GSL(ゴールドスタンダードラボ)編集長として記事の製作、編集、各種のイベントなどを多数実施。近年は『Basketball Lab』にて記事執筆と編集、『バスケセンスが身につく88の発想 レブロン、カリー、ハーデンは知っている』・『バスケットボール戦術学』などで編集協力として関与。トーステン・ロイブル氏を講師とするEuro Basketball Academy Coaching Clinicでは事務局を務める。活動理念は「バスケットボールに情熱と愛情を注ぐ人の、バスケ体験の最大化」・「バスケ界にヒラメキを作る」。JBA公認コーチライセンスC級保有(2021年3月にB級を受講)
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