【梅原トレーナーのからだづくり哲学】 食べるトレーニングを考えよう!「夏野菜を夏に食べないほうが良い人」

スキルアップ 梅原 淳 食トレ

今日は食トレをお届けしましょう。

今夏も全国各地で気温が上がり、40℃近くなる地域もありました。以前は暑くて有名な市区町村として毎年決まった名がニュースに出ていましたが、いまでは各地で夏の気温が上昇し、もはや日本のどこでも40℃近くまで上がるようになりました。

この時期の食に関するトピックとして必ず登場するのが、夏を乗り切る「夏野菜」です。

夏に育つ夏野菜は、水分量が多く含まれ、また体の熱を沈ませる作用を期待できるということで、「夏バテ解消」「暑さ対策」として勧められる食材です。

これらについては周知された知識であり、私も一般教養として同様に説明します。しかし、現代の日本人の生活様式を捉えると、夏だからといって夏野菜を食べることが必ずしもプラスであるとは言えないかもしれません。

夏野菜_茄子

日本人の育んだ数千年の生きる知恵

元々、食というものは学問的研究ではなく、人間の数千年に及ぶ生きることの知恵として、代々受け継がれてきたことを礎としています。

それを後々に、科学的な裏付けを見つける試みが行われてきたというものです。つまり積極的に研究され答えが見つかったものがあれば、そうでないものもあるということです。

夏野菜については、どちらかというと祖先からの知恵と言えます。しかしその暮らしで生まれたものが日本全国でなぜか共通し、皆が同じような手法を取っていることには興味深いものがあります。

話を戻して、昔から夏の暑さを乗り切るために、とくに暑さの増す一時期にそこで旬となる野菜を食べて凌ごうとする先人の生き方の知恵が、現代の私たちにもしっかり伝わっているわけです。

しかし、私はその知恵を逆転させてしまおうと思います。

現代生活に適さない

人々の生活様式が大きく様変わりしたいま、基本知識的に夏野菜が勧められているからと言って、それがあなたの現実に合っているとは限りません。

現代の暮らしは空調設備が発達して、各家庭においてもそれが完全に普及しています。一人暮らしの学生のワンルームアパートでも、性能の良いエアコンがあり、スイッチを押すだけで冷たい風が勢いよく吹いてきます。

夏の外気温は年々上昇傾向にありますが、一方でそれを避けるために人々の暮らしは冷えに冷えた室内生活になっています。

皆がそうとは申しませんが、日本人全般の傾向としては「少し涼しい室内」ではなくて、「よく冷えた室内」での生活が馴染んでいると言えます。外があまりに暑いから、余計にそうなるわけですね。

そんな生活をまさか数年などではなく、もうずっと続けています。いまの10代の子どもらは、もしかすると生まれたときから完ぺきに冷房で冷え切った生活をしている人もいるかもしれません。

つまり何を言いたいのか。

暑さを凌ぐために夏野菜を食べることが、現代では必要じゃなくなっているということです。

夏でも温めることが現代的

外気温がどれだけ高くても、一日の多くは冷房の効いた場所で活動しているとすれば、体は熱を持っているわけでもなくかえって冷えている可能性が濃くなります。

冷気の当たり過ぎで体が冷えているなら、すべきことは体を温めることですからそのような食事が必要になります。

つまり夏だからといって一概に「暑さ対策」と決めてしまうことは安易であり、きちんと現代的な生活のあり方から導き出せば、もはや基本知識とは合わないこともあるのです。

それは夏野菜に限らず、水分過多や冷たいアイスなどを食べ続けることも同じです。実際に必要なのか不要なのか、それは私たちのたったいまの暮らし方を正確にみることが必要です。

健康を気遣うことが裏目に

冷房生活に頼り切り、ちょっとの暑さですぐに使ってしまうのがクセになっている人は、暑さに弱くなっていることが充分考えられます。

そうであるなら、夏野菜を食べることはマイナスの影響を生むとしか考えられません。

もちろん、たかが一食だけで体がおかしくなるものではありませんが、夏バテをしないようにと用心して夏野菜を選ぶような人は、夏の間はその食材を多く使う傾向にあるでしょう。

そうなれば常食に近くなるので、より影響は強くなります。体は冷房と重なってさらに冷えてしまいます。

健康に気をつけているのに実際はマイナスを生んでしまうなんて、なんだかやるせない気持ちになりますよね。

そんな心配が私の頭をよぎったので、急きょレポートを配信することにしました。できるだけ多くの人に届くことを願います。

生活の知恵を見直す

一日のうち、あなたはどのくらいの時間を冷えた室内で過ごしていますか?

クーラー

普段からよく外に出掛けるという人も、実際に太陽の下にいる時間つまり外気温に触れている時間は少ない可能性があり得ます。

寝るときは室内に直接、冷房を掛けて寝ていますか?

起きている時間だけではなく、寝ている時間もすべて考慮して24時間のうちに冷えた室内でどの程度過ごすかを、改めて振り返ってみましょう。

そんな生活をいったい何年送っているか。もはや習慣になっている人も多いのではないでしょうか。

普段から暑さを避けて生活している人は、暑さ対策をする利点はあまりなく、必要なのは暑さに対処できない体になるのを防ぐことです。

このように現代的生活スタイルはひと昔前から一変していますから、先人から伝わる「生活の知恵」が見合わなくなっていることもあります。

きちんと現実を捉えて、ご自身で考え判断するようにしてください。

今夏もあなたのご健康を心から祈ります。

(了)

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この記事を書いた人:梅原淳梅原 淳
運動技能を向上させる専門家として、またバスケットボールでのファンダメンタル・スキルを教えるコーチとして全国各地に出向いています。またその活動から得た日々の思考や発見を、YouTubeなどSNSを活用して情報配信しています。このコーナーで扱う内容は、それらSNSでは記さない一歩踏み込んだ情報として、トレーニング実践レポートをはじめ自分の育て方、大人の再教育、子育て、健康づくり、みなぎる食事など、あらゆるジャンルをテーマにお届けします。