ディフェンスの上手い選手とは〜オンボール編〜

スキルアップ ディフェンス 関野 日久

好不調の波があるオフェンスに対して、ディフェンスは調子に関係なく結果を出せるため試合のキーとなる場面も多く、チームの基本戦術としたり、勝ち負けの原因になったりします。

また、ディフェンスの上手い選手はディフェンスのみに集中できるので、オフェンスの能力がそれほど高くなくとも相手のエースプレイヤーとマッチアップすることもあり、チームのディフェンス力を向上させるために出場することができます。

今回はオンボールにおけるディフェンスの上手さについて解説します。

平面のディフェンス

まず、ボールキャッチからピボット、ドライブなど平面のディフェンスを守る上手さについて解説します。

ゴールラインの守り

オフェンスとリングを結んだゴールラインを常に抑えて、相手をリングから少しでも遠ざけるように守ります。

リングに近づかれた場合、

  • シュートを打たれたり
  • ファールを誘われたり
  • 外に合わせを作られたり

と、失点のリスクが生まれます。

したがって、まずはリングからオフェンスを遠ざけるように守ることがディフェンスの上手さの1つといえます。

サイドステップの切り替え

クロスオーバーに対するステップの切り替え、重心移動が素早くできることもディフェンスの上手さの1つです。

  1. 全速力でステップを踏み
  2. すぐにスピードを0にし
  3. 逆方向に動く

ことは難しいですが、動きの予測と足首や股関節の使い方でコントロールできます。蹴り出しの筋力というよりも体の使い方の上手さが問われます。

ハンドチェックによるプレッシャー

ハンドチェックのルールは頻繁に変わるルールでもあり、試合や審判によってどの程度笛が吹かれるのか、どの程度見られるのかがわからない、という難しさがあります。

その基準をすぐに判断し、ファールが吹かれない程度で相手のボール移動を封じてシュート、パス、ドリブルを思い通りにさせないことが重要です。

コンタクトによる駆け引き

ワンアームの距離が良しとされていますが、シュートの上手い選手や、リング近くでボールを持たれた場合はより近い距離で体を当てながら守るようにするのがベストです。

フィジカルの強い弱いもありますが、押したり引いたりを繰り返しつつ、相手のリズムを崩させるようにしつこくコンタクトをするのも高い技術です。

立体のディフェンス

平面でいくら上手く守ろうとも、最終的にオフェンスは無理にでもシュートを打ちにきます。それに対しての対応能力も必要です。

ファールをしない

オフェンスが不利な状況で狙いにくることはファールをもらうことです。

  • フェイクを使う
  • 腕を絡めにくる

などの方法でフリースローをもらう目的に切り替えたプレーをします。

しかしそれは、オフェンスが通常のフィールドゴールを決めることは難しいと判断してのプレーです。

つまり、ファールさえしなければ決められる確率は低いので、シリンダーを侵さず真上に手をあげてファールをしない最大限のプレッシャーをかけましょう

ブロックのタイミング

ファールをもらいにくるタイプのプレイヤーでなければ、そのシュートをブロックにいくことも一つの判断です。

そういった選手は、

  • リズムやタイミングをずらす、
  • シュートを浮かす、
  • ステップでコンタクトをしてスペースを作ってからシュート、

など「ズレ」を作るプレーをします。

それに対して、過不足なくタイミングを合わせてボールを狙います。

点としてボールを狙うよりも、リングと打点の間に手を入れるようにすることでノーファールで確実にブロックすることができます。

おわりに

今回は、オンボールディフェンスを「平面での守り方」と「立体での守り方」という面から解説しました。

  • 背が高いプレイヤー、
  • 低いプレイヤー、
  • 得意なディフェンス
  • 苦手なディフェンス

があると思いますが、いかに自分の得意なプレーを使って相手にストレスを与えるか、というのが重要です。

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この記事を書いた人関野 日久関野 日久(セキノ ハルク)
関西1部リーグの大学を卒業後、現在は実業団でプレーしながらプレイヤーとしてのレベルアップを目指しています。このブログでは、高校・大学・社会人、それぞれのカテゴリーでのトップレベルの選手とのプレーの中で自身が経験した、バスケ選手としての高みに行く方法を発信していきます。
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