【バスケ】ピック&ロールに必要なシュート力

オフェンス シュート スキルアップ 戦術 関野 日久

前回、ピック&ロールにおけるハンドラーが求められる能力として

  • ドリブル
  • パス
  • フィニッシュ力
  • ピボット

の4つの技術について解説しました。(参考)【バスケ】ガードの必須プレー!ピック&ロールに必要な技術とは?

今回は、最も大切とも考えられるシュート力について解説します。ピック&ロールのハンドラーには大きく分けて3つのシュート力が必要とされます。

プルアップジャンプシュート

ピックでマークマンがずれてピックした選手のディフェンスも対応ができていない場合や、フラットに守っていてある程度のペネトレイトができる状態であれば、プルアップシュートが最善の選択になる場合が多いです。

ディフェンスが引き気味で、カバーディフェンスもブロックで対応するために飛び出してこなかった場合など、多くのシチュエーションでプルアップシュートは狙えます。

また、データや確率などを踏まえたディフェンスをするチームであれば、ピックの守り方をアイスなどにすることで、プルアップシュートやミドルシュートを打たせるディフェンスをします。

逆に言えば高確率でそれらのシュートを決めることができるのであれば、

  • 簡単に得点を稼ぐこと
  • 相手ディフェンスのコンセプトを崩すこと

で、チームディフェンスをかき乱すこともできます。

フローター

プルアップシュートは、ペイントエリアの外から打つ場合が多いシュートですが、フローターはペイントエリアまで入れた時に使うシュートです。

プルアップシュートは、ステップを踏んでから構えて打つので、ディフェンスが予測していたり、身体能力が高い選手にシュートチェックやブロックをされる可能性もあります。

また、ディフェンスがチェイスしている場合は後ろからのプレッシャーもあります。

対して、フローターは特別なステップを踏んだり、キャッチからリリースまでの時間が長かったりせず、予備動作が少ないためディフェンスは気づくのが遅れます

そうしてシュートチェックも遅れ、また浮かすシュートなのでブロックも難しいため、ディフェンスによってはプルアップよりもフローターが使える場合が多いです。

しかし、フローターはシンプルに技術として難しいため、練習量が必要です。

また、ボールキャッチからスムーズにリリースする必要があるため、ボールハンドリングの基礎的な技術も求められます

フローターは、確実に決めることができるようになれば使う場面は非常に多く、どのカテゴリーでプレーすることになっても使える技術なので、力を入れて練習しましょう。

3ポイントシュート

ピックに対してディフェンスがアンダーをした場合、ボールをキャッチして3ポイントが打てれば一気にディフェンスは守りにくくなります。

アンダーをされると、ピックの左右どちらにアタックしても対応されてしまうと思いがちですが、その場でのシュートがガラ空きです。

ピックをしている人も、3ポイントを邪魔できないように体の向きを変えてディフェンスを堰き止め、楽に打たせてあげるようにします。

また、その3ポイントが高確率で決められるようであれば、ディフンスはアンダーを止めざるを得ません。

アンダーは、連携ではなく1人で守る技術なので、他のショウやブリッツに比べて簡単です。

そのため、アンダーがダメだったから他の方法、というのはチームとして準備できていない場合もあり、相手ディフェンスを一気に瓦解させられます。

おわりに

ピック&ロールにはダイブする選手を活かす能力やローテーションを見て正しい場所にパスを出す力も必要ですが、何よりボールを持っている選手に得点力があることが最も大切です。

得点力がない選手ならば、ピックを使おうと放っておけば良いので、カバーもローテーションも少なく守ることができます。

ハンドラーにはシュート力が備わっているからこそ他の技術も活かされるのです。

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この記事を書いた人関野 日久関野 日久(セキノ ハルク)
関西1部リーグの大学を卒業後、現在は実業団でプレーしながらプレイヤーとしてのレベルアップを目指しています。このブログでは、高校・大学・社会人、それぞれのカテゴリーでのトップレベルの選手とのプレーの中で自身が経験した、バスケ選手としての高みに行く方法を発信していきます。
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