【片岡編集長】ナショナルチームのゲームより23『ニュージーランド代表のアーリーオフェンス7』

オフェンス スキルアップ 動画 戦術 片岡 秀一

本稿でも、前回までの記事と同様にニュージーランド代表チームを題材とします。

対象とする試合は、111対81で勝利をした日本代表とのゲームです。

今回も根幹となるテーマは同様で、戦術の遂行能力や臨機応変な判断力の高さの記事とする事を試みました。

今回も同様のコンセプトとしつつ、日本代表チーム側の守備戦術、及び、ニュージーランド代表選手の細かな技術についても考察をしてみたいと思います。

1、プレーの構造

2、プレーの流れ

ァジーカス選手がポストプレーからミドルシュートを打ちます。

この場面、特にディフェンスを崩せなかった場面という事もあって、日本代表選手はオフェンスリバウンドに飛び込んでいません。

ある種、トランジションディフェンスとしては守りやすいシチュエーションでした。

手の#0 Tai Webster選手が、味方よりボールをレシーブします。

その瞬間、自分とゴールを結ぶラインにディフェンスがいない事を見落としませんでした。

そして、#0 Tai Websterのマークマンである安藤選手が反対サイドから走って戻っていた事も、守ってきたことも功を奏しました。

#0 Tai Webster選手は、一瞬の隙を突き、ゴール下まで駆け抜けてシュートを成功させました。

ンプルに見える場面ですが、この場面でも重要なのは残りの選手のスペーシングです。

特に、アウトサイドの選手は3Pラインの外側に拡がって走る事で、ゴールとゴールを結ぶラインにスペースが出来上がります。

もし、他の選手がドリブルに対してHelpにくれば、アウトサイドの3Pシュートを放つチャンスが発生していた事でしょう。

3、どのように守れば良かったのか

では、どのような対策を取れば防げたのでしょうか。勿論、全てを守る事が難しいです。

まずは、ゴール下でのノーマークのシュートを止める手段が無かったのかを考えてみたいと思います。

①渡邊選手がゴール下のエリアに迷わず出る。アウトサイドのパスは他の選手がカバーをする。

1つは、x4に位置する渡邊選手がボールマンをマークする事でしょうか。

勿論、4番の選手にパスをされるリスクはあると思います。それでも、x2の選手が戻っていればシュートチェックに持ち込むことは出来ました。

少なくとも、相手チームに1秒でも多く時間を使わせることで、ディフェンス側にとっては、守れた可能性も大きくなります。

②x2の選手がゴールとゴールとを結ぶラインを優先的に潰す。

他には、X2の選手のHelpが考えられます。

本場面のように一気に突破されるのは、予期せぬ事態でもあります。

しかし、もしこの場面に自分のマークマン如何に関わらず、もっとスプリントをしてコート全体を視野に収め危機を察知して備えていれば、ドリブラーがペイントエリアに入る前に防げた可能性もあります。

勿論、走り込んでくる2番の選手にボールが回り、次のチャンスも狙われる事も考えられます。しかしこちらも、相手チームにより多くの時間を費やさせることができたでしょう。

4、まとめ

トランジションオフェンスを成功させる際には、チャンスの糸口を見逃さない各選手の嗅覚や判断力が重要になる良い事例になったのではないでしょうか。

同時に、日本代表にとっては非常に良い教訓になったとも思われる場面です。

補足

#0 Tai Websterがボールヲキャッチしてドリブルをする際、非常に滑らかにドリブルをスタートしています。

キャッチしたまま、ボールを移動させずに、右手で直ぐにボールを落としているようにも見えます。

最近、欧州の試合や国際ゲームを見ると、クローズアウトの場面でもこのようにボールを落とす様子を見掛けます。

下記、ギリシャ代表チームのアウトサイド選手のクローズアウトのカウンタ―ドライブの場面を掲載いたします。

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この記事を書いた人:片岡秀一片岡 秀一
株式会社アップセット所属。GSL(ゴールドスタンダードラボ)編集長として記事の製作、編集、各種のイベントなどを多数実施。近年は『Basketball Lab』にて記事執筆と編集、『バスケセンスが身につく88の発想 レブロン、カリー、ハーデンは知っている』・『バスケットボール戦術学』などで編集協力として関与。トーステン・ロイブル氏を講師とするEuro Basketball Academy Coaching Clinicでは事務局を務める。活動理念は「バスケットボールに情熱と愛情を注ぐ人の、バスケ体験の最大化」・「バスケ界にヒラメキを作る」。JBA公認コーチライセンスC級保有(2021年3月にB級を受講)