【片岡編集長】(番外編2)リトアニアの英雄Sarunas Jasikevicius氏が率いるFCバルセロナの素晴らしいDF

スキルアップ ディフェンス ライター 動画 戦術 片岡 秀一

今回も番外編とします。

題材は、欧州の名門クラブであるFCバルセロナです。今シーズンより、リトアニアの英雄であるSarunas Jasikevicius氏が就任。

規律のあるディフェンスを武器に、好成績を残しています。欧州のメディアや、ツイッターアカウント等でも同コーチや、FCバルセロナの映像がアップされる事も非常に多いです。

今回は、Ball ScreenについてSwitchで守った際の、ディフェンスクリップを紹介します。非常に示唆に富んだ内容となっています。

1、プレ―の流れ

イドピック&ロールに対し、FCバルセロナはSwitchで守ります。相手チームにSwitchせざるを得なかったのではなく、意図的にSwitchで守っている様子が映像からも伝わります。

元々のボールマンディフェンスの選手も、ROLLをしてMiss Matchを狙ってくるインサイドの選手に対して準備万全です。しっかりと受け止め、自身の姿勢が崩れていません。(99番の選手はニック・カレイテス(Nick Calathes)選手です)

の後、最初の位置からはパスコースが無いと判断をし、ボールが反対方向へと展開されます。それでも、ここのマッチアップはサイズとパワーのミスマッチなので、対戦チームはポストプレーを狙います。

際にパスが入った際、FCバルセロナはすぐにダブルチームを仕掛けます。ボールがアウトサイドへ展開され、逆サイドのコーナーまでボールが移動します。が、それも織り込み済みです。的確にローテーションをし、最後のクローズアウトに対して見事に守りました。

2、詳細の分析

ず、このプレーの中で、両チームの思惑が一致している事が挙げられると思います。オフェンスもディフェンスも、サイズのミスマッチを把握しています。

その上で、オフェンスは「ミスマッチを突こう」と考え、ディフェンスは「相手が攻めてくるであろうミスマッチを上手く守ろう」と考えているはずです。

その為、ボールが反対サイドへ移行し再び意図的にポストアップがなされようとする中、バルセロナのディフェンス選手はミスマッチのマッチアップに対して目を配り、常にカバーできるようなポジションを取っています。

ック・カレイテス選手はインサイドのポストアップに対し、ベースライン側にはパスコースが発生するような守り方をしています。チームとして、BIGマンのHelpがベースライン側から守る事が決まっている為でしょう。ここで数秒間、時間を稼げたことも相手チームにとっては手痛いロスになったはずです。

ンサイドにボールが供給され、直ぐにBIGマンがHelp。相手チームのボール回しも、キャッチからパスまで一切のロスが無く技術も非常に見事でしたが、コーナーでのドライブを見事に守り、ターンオーバーを誘発しました。

3、まとめ

本クリップから、On Ball ScreenをSwitchで守る際には、複合的な能力を構築する事の重要性が示唆されているといえるのではないでしょうか。

勿論、Gの選手がインサイドの選手のポストを一人で完璧に守れてしまうだけのフィジカルがあれば、このようなローテーションの準備は必要ありません。

ですが、高いレベルになればなるだけ相手チームもオフェンススキルが長けてきます。

本動画のように、『危機管理能力』と『コート上にいる全選手の戦術理解と遂行能力』がまずは大前提です。

そしてダブルチームをするという事は、ボールが展開された際にはクローズアウトシチュエーションが発生する可能性が高くなることもいえます。

Ball ScreenをSwitchで守る為には、クローズアウトを守るディフェンス能力の向上までがセットになっているといえるかもしれません。

最後に、現役時代のSarunas Jasikevicius氏の映像をご紹介いたします。

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この記事を書いた人:片岡秀一片岡 秀一
株式会社アップセット所属。GSL(ゴールドスタンダードラボ)編集長として記事の製作、編集、各種のイベントなどを多数実施。近年は『Basketball Lab』にて記事執筆と編集、『バスケセンスが身につく88の発想 レブロン、カリー、ハーデンは知っている』・『バスケットボール戦術学』などで編集協力として関与。トーステン・ロイブル氏を講師とするEuro Basketball Academy Coaching Clinicでは事務局を務める。活動理念は「バスケットボールに情熱と愛情を注ぐ人の、バスケ体験の最大化」・「バスケ界にヒラメキを作る」。JBA公認コーチライセンスC級保有(2021年3月にB級を受講)