【梅原トレーナーのからだづくり哲学】運動能力は脳がつくる(1)
こんにちは、梅原淳です。
今日はちょっと視点を大きく変えてみようと思います。
体力トレーニングについて、いま週2回ほど私から成長のヒントをお届けしていて、その多くは「からだの使い方」がトピックとなっています。その次に食事、それから学び方というテーマで間接的に考えることもあります。
基本的にはこの三つを柱として、体力づくりをさらに伸ばしていこうというのがここのスタイルです。
中でもからだの使い方の習得は、あなたが一番気になる内容だと思います。分かりやすく直接的ですからね、どなたでもトレーニング方法を具体的に知りたいと考えているはずです。
その直接的な能力向上の方法において、はじめて話すジャンルになります。
それは「脳」への働きかけです。
いままで出さなかったのは決して副次的な要素だからではなく、隠していたわけでもありません。それはどちらかというとより深くて重要な内容であって、それだけに安く語ることが難しいものでした。
段階を考えれば、まずは目に見えて誰でもカタチになりやすい筋や神経の感覚を訓練していって、今こそというタイミングでちょっと難しいここにチャレンジしてもらおうと考えました。
ということで今日は、「脳に覚え込ませたスケールで運動能力が決まる」という話です。
私は専門家ですが学者でも作家でもありませんから、難しい書き方はしません。教科書的にではなく、日常会話と同じような表現で解説します。
はじめての内容ですから少々長くなるかもしれませんので、ひとつずつを短めに区切って配信しようと思います。
伸びない原因はあなたの頭にある
少し前に、私の個人ブログで先行してこのトピックを出しました。ごく簡易にしか書いていませんが、もしまだ見ていない人はあとで読んでみてください。https://aumehara.com/home
ここでは、読者のヒントやきっかけに寄与するための濃い「情報」として、もっと踏み込んだ部分をお話しします。
あなたは練習や試合で、今日はなんだかすごく動けたぞ!という経験がありませんか。またはその反対に、今日はどうしてか体が言うことを聞かなかった、なんてことも。
なにか思い当たる節はなく、体調も気になる変化を感じていないし実際いつもどおりであっても、ときに自分でも不思議なほどパフォーマンスが良かったり、悪かったりすることがあります。
自分としては「あれ?えっなんで?」と疑問符がたくさん付いて、できもしなかったプレイがそのときだけできたという経験がきっとあるはずです。
同じように、簡単なプレイの感覚が突如消えてしまうということも実際に起こります。
これは体つまり神経や筋肉や関節の状態に変化があったのではなく、脳の情報が変わったのです。
とつぜん長距離に強くなった
私にはこんな体験があります。
大学3年生あたりだったと思いますが、選手を退き将来の勉強のためにチーム・トレーナーをしていました。練習サポートでアシスタント・コーチ的なことも兼任して、とにかく選手とチームのための裏方のポジションにいました。
中に入って練習をすることは徐々に無くなっていき、当然体力も落ちていきます。筋力トレーニングはしても走ることをしないので、とくに持久力が下がっていきます。
秋口のある練習日に、大学周囲のたんぼ道を走ることがありました。いわゆる外周というやつです。何kmあるかは分かりませんが、ひとまずロングコースです。何十分か走りました。
そのときに私も一緒に走ったのですが、なにが起きたか勢いよく飛び出してそのまま調子よく距離を伸ばし、ほとんどの選手よりもずっと早くゴールしてしまいました。
たぶん15〜20名ほどいたはずで、全体の2番目か3番目くらいで正門に戻ってきました。私以降の選手はみな大きく遅れて戻ってきました。
しかも、なんだかあまり息が切れていません。もちろん呼吸は相応に激しくなっていましたが、ようは体が疲労困憊して過度に辛いというあの感覚では無かったのです。
コンディションとかの類いではない
当時もちょっと不思議でした。いや実際はハテナマーク10個でした。それをいまでも覚えています。本当にスタミナはすでに現役レベルではなく、しかも元々からして持久系は苦手なのです。
本来は大嫌いな長距離をこんなに調子よく、苦しむことなく爽快に走れたことはありません。
これは率直に申し上げて、自分の努力などとはまったく別の未知なる作用でした。じつはこんな経験を何度かしています。
どうしてこんなことが起きたのか。次号で続けます。
(つづく)
このブログを通してあなたからの質問をお待ちしています
今の取り組みに疑問や苦労があり、ヒントやきっかけを持ちたいと悩んでいる人、
今の自分と違う角度の発想や見方を知りたいと、勉強意欲を湧かせている人など、
動きづくりや体づくりについて、活路を見出したいものがあればぜひ質問をお寄せください。
トレーニングメソッド、教育、子育て、メンタル、社会時事など、あなたの知りたい事柄について、遠慮なくお伝えください。
宛先
・Eメール:info@basketball-school.jp
募集要項
- 氏名 ※フルネーム/ペンネーム/イニシャル/匿名 などの指定があればお伝えください
- 性別
- 年齢
- お住まいの地域(都道府県)
- 内容
内容
- 今の状況
- 自分が取り組んでいること
- 改善・上達したい部分
- これまでのプロセス・経緯
どうぞ自由なテーマでお寄せください。たくさんのご意見・ご質問をお待ちしております。
いつもブログ記事を読んでいただき、ありがとうございます。バスケットボール上達塾では、バスケットボール上達のためにブログやSNSで情報発信をしています。また、バスケットボール上達のためのDVD教材の販売も行っております。バスケットボールに関するご質問やお問い合わせ、ブログ記事に対するコメントなどがありましたら、下記のメールアドレスまでお気軽にご連絡ください。
メールアドレス:info@basketball-school.jp
運動技能を向上させる専門家として、またバスケットボールでのファンダメンタル・スキルを教えるコーチとして全国各地に出向いています。またその活動から得た日々の思考や発見を、YouTubeなどSNSを活用して情報配信しています。このコーナーで扱う内容は、それらSNSでは記さない一歩踏み込んだ情報として、トレーニング実践レポートをはじめ自分の育て方、大人の再教育、子育て、健康づくり、みなぎる食事など、あらゆるジャンルをテーマにお届けします。
ビーレジェンドプロテイン「スポーツ&ウェルネス」の 詳細はこちら