【梅原トレーナーのからだづくり哲学】幼い頃の遊び方がいまの成長の大小をつくっている(中)

スキルアップ トレーニング 指導者 梅原 淳 育成法

前号では「あなたは幼い頃にどのように遊んでいたか」と投げ掛けた。私は執筆をするだけの立場であるので反響など知り得ないが、今回もさらに深く分け入ってみよう。

未来のために、どうぞ一緒に考えましょう。

問題の原点

どんなことでも自分で真剣になって取り組み前進すれば、大きな学びとなりそれがいわゆる成長ということになる。

これは限りなく自由であり、誰の力も借りていないし教えてもらってもいない。子どもの頃の遊びは、このような良き面がある。遊びが多かった子は、学問でもスポーツでも伸びる傾向にあると感じる。

教わることが悪いとまでは言わないが、自由が損なわれるのは事実だ。その面では反論することはできず、マイナスと認めざるを得ない。私の仕事も半分、自己否定することになってしまうが、事実は否定できない。

言いたいことは、私たちの自意識に自分で考えて調べて答えを発見しようとするエナジーが、絶対的条件として存在するということ。

その自意識と実際に行動する力の育った人間が、すべてのことにおいてより伸びていく、ただそれだけの事実だ。では私たちはそうやって遊んでいるか。これまではどうであったか。

またもしあなたが親であったら、子に対してどう付き合っているか。

ここが問題の原点である。

過去を否定するのではなく参考材料としてみる

いま中学生や高校生の生徒さんは、いまさらそんなこと言ってももうどうしようもない、と嫌な気分で読んでいるかもしれない。

たしかに過去は変えられないから、振り返ってダメだったことを回想してもしかたない。ただここから先に活かす材料にはできる。

いま頑張っている勉強、スポーツ、将来への準備、それらを外から要求されている課題と思っている部分はないだろうか。

数学の先生にこれをしなさいとプリントを出されたからそれをする、部活でコーチに走れと言われたから走る、学校で進学や就職について考えなさいと言われた、もしくは周囲がその雰囲気になっているから自分も動き出す、そんな節はないだろうか。

それがまさに自分を押し下げている行為であるので、良くなりたければいますぐに変えるべきだろう。自分からは動いていないということだし、他人にさせられているし、仕方なくやっているものだ。

それに1mmの価値もない。それであなたは絶対に成長しない。

物事は自分から進んでおこなうことで唯一伸びていく。子どもが遊びをする意義を前号で話したのは、まさにここである。あなたのたったいまにも影響しているのだから、ここから変える材料になる。

「現状から逃れられない」は言い訳にしかならない

そうは言っても授業でも毎日次から次に宿題が出るし、塾の宿題も多いし、部活だってコーチの練習がハードでそれについていくのがやっとだと、心身に余裕のない人もいるだろう。

それもよくわかる。個人的には同情するが、未来を考えるなら乗り越えるしかない。自分で選んだ学校であり部活であるし、これまでの生き方があったからいまのような環境にいるのだから、身から出た錆でもある。

宿題は学校や塾側に改善すべき部分もたしかにある。それも以前レポートしたことがあると思う。それはあるとして、ここでは別問題として考えてほしい。

それぞれにある問題だから、あなたはあなたの事をなんとかしなくてはいけない。自分の成長を置いて、外に文句を言ってもしかたない。

隣の人を見てみよう。同じ環境にありながら、その出された宿題を必死にやっている。要求されることはとっとと終わらせて、プラスで自分の成長をつくっているのではないだろうか。

しなければいけないことは割り切って行い、それ以上に本人の意欲が勝ってあなたとはまったく様子が別だ。自分の意思で自分のしたいことを頑張れている。その人は自由を得ている。

かたや外からの要求が多すぎると嘆いている人は、不自由なままである。

途中からでもアクセルは踏める

先生やコーチのあれをしろこれをしろの要求は、自分の意欲次第で自由にもなる。

課題は外から出されても、それを自分の目標と位置づけてクリアしてやろうと意気込む人は、自分で学んでいると言える。自分の意思で脳と体を刺激している。これは自由と言える。

自由なときだけ、人間は育つ。

もし伸び悩んでいるなら、いまあなたはちょっと不自由なのかもしれない。だったら伸びる手立ては自由になることしかないのだから、アクセルを踏むかどうかだ。

途中からでもアクセルを踏んだ人は変われる。子どもの頃の遊び方はたしかに大きな起点に違いないとしても、いまから変わるための好材料にして、過去に学ぼう。

次回は親の遊ばせ方

さあでは次号、今度は子育て世代の親御さんにエールを送るとしよう。いまは生徒の人もいずれ人の親になるのだから、聞いて損はないと思う。

いずれもバスケットボールを育てるための背骨となる。良い子育てとか良い教育ということではなく、せめて生き生きとしたエナジーを得るための方法は知っておいても悪いことはないはずだ。

さらに次号へ。

(つづく)

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この記事を書いた人:梅原淳梅原 淳
運動技能を向上させる専門家として、またバスケットボールでのファンダメンタル・スキルを教えるコーチとして全国各地に出向いています。またその活動から得た日々の思考や発見を、YouTubeなどSNSを活用して情報配信しています。このコーナーで扱う内容は、それらSNSでは記さない一歩踏み込んだ情報として、トレーニング実践レポートをはじめ自分の育て方、大人の再教育、子育て、健康づくり、みなぎる食事など、あらゆるジャンルをテーマにお届けします。