【片岡編集長】スタッツに表れない守備での貢献。Stagger Screenの攻防の考察

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前回の記事では、On Ball ScreenのDFについて、日本代表チームの主力に定着した赤穂ひまわり選手の素晴らしい足さばき、及び、女子代表チームの戦術遂行能力の高さが伺えるプレーを紹介しました。

赤穂ひまわり選手は184 cmの長身でありながら、ハーフコートでも、トランジションの場面でもSG/Fでプレーできる特性を持っている事が特徴です。

一般紙等では、代表チームの新しい主力選手としても登場する事も多く、長身でありながらの3Pシュート能力が注目されています。他の代表選手、及び、女子代表チームの特徴として3Pシュートが一つの武器になっている事は紛れもない事実だと思いますが、赤穂ひまわり選手が代表チームの主力に定着したのは、DFにおける万能性が高く評価されていると感じます。

動画のプレーでは、赤穂選手のマークマンに対し、複数人のスクリーンが連続でセットされます。

Stagger Screenと呼ばれるプレーの中、赤穂選手は、次のような所作で喰らい付きます。他の選手の一瞬の連動と共に記載していきます。

・スクリーンを使用する瞬間の隙を使われ、ゴール下でシールされないように反対方向を完全にブロック。

・複数人のスクリナーに対し、スクリーンにぶつからない移動コースを選択。脚力を駆使して並走していく。

・2枚目のスクリーンを利用してボールサイドカットに対しては、宮澤選手(画面中央)がパスコースをケア。赤穂選手のマークマンにボールが入らない事を確認すると、直ぐに元々のマークマンをケア(過剰なHelpでDFの隙を作らない)。そもそも、赤穂選手がギリギリのコースを通過してDFに追いつている為、パスコースもほぼない状況。宮澤選手も制定減のカバーで十分であった。

その後、宮澤選手のマークマンがトップに出てボールをレシーブ。クローズアウトの状況になるが、シュートとドライブの両方を守備。

相手を苦しい状況にさせた後は、余計なファールをしないように両手をあげる。結果、相手選手は苦しい体制でのシュートにならざるを得なくなり、シュートは外れた。

・この際、画面手前の林選手は、宮澤選手のマークマンを様子を伺うも、不利な状態に追いやっているのを確認するや、自分のマークマンを優先するシフトを選択。シュートが外れたのちは、真っ先にスプリントをしてファーストブレイクへと移行しました。

上記のように、規律正しく、かつ、責任領域が明確なDF能力が女子代表の特徴だと感じます。

その後、渡嘉敷選手のリムランや、ウィング選手の迷いのない走りによって、ゴール下のシュートや、ワイドオープンな3Pシュートが数多く創り出されています。

赤穂選手も、このようなチームコンセプトの中で貢献できるからこそ、主力選手に抜擢されたのでしょう。

上記、下線部のようなプレーはボックススコアには表れませんが、赤穂選手の魅力の一つでもあると感じます。シュート時にインサイドエリアに位置する際には、長身を生かしたDFリバウンドも大変に魅力的です。

ファーストブレーク、及び、3Pシュートの前には、素晴らしいチームDFの遂行の存在を改めてご紹介できていれば嬉しく思います。

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