【片岡編集長】(番外編)ベルギー女子代表チームのアジャスト方法

オフェンス スキルアップ チーム戦術 ディフェンス 動画 指導者 片岡秀一

前回の記事では、連続するオフボールスクリーンに対して「ゴール下の脅威を防ぎつつも、サイズのミスマッチを発生させない」為のコンセプトを紹介しました。
ベルギー代表の意図したプレーをさせない事で、シュートに持ち込ませない事、及び、悪いシュートを打たせることでシュートの確率を下げることに成功しました。
コンセプト通りのプレーを実際にコート上で表現する遂行能力が光りました。

ベルギー女子代表チームは2018年のFIBA女子ワールドカップで3位入賞を果たすなど、世界の強豪国の1つです。
魅力の一つは、サイズ、パワー、シュート力に長けたインサイド選手の存在です。
もう一つは、日本の女子代表チームと同様に戦術遂行能力の高さが光ります。

日本女子代表チームのコンセプトに対し、DF戦術の構造を理解し、的確に穴を突いている場面がゲーム中でも見られました。

下記動画をご確認ください。

構造を改めて記載すると、最初にインサイドの選手をバンプをした選手は、コート横半分ほどの距離をダッシュし、反対サイドにいるアウトサイド選手を守る必要があります。
一時的にノーマークになる選手はいますが、コートを横断するパスを出すにはオフェンス側もリスクがあります。
現実的には、パスを中継して反対サイドの選手にボールを渡すか、DF側の脚力が勝利するかという勝負に持ち込んでいます。

発想の1つとして、トップから反対サイドのウィングにボールを素早く回してシュートに持ち込む選択肢もあったと思います。

しかし、あえて、外側に向かってダッシュをしてくる選手に対し、自らゴール下へとカッティングでリングに迫ります。
ベルギー代表のアウトサイド選手のサイズ感やリング下でのステップワークの巧みさもあり、ゴール下のシュートに持ち込まれてしまいました。

動画では、献身的なバンプをした本川選手の意識は外側へ向かっている為、カッティングに対して対応が一瞬だけ遅れました。得点を許す事となりました。

このような失点の積み重ねもあってか、結果、このゲームでは女子代表チームは黒星を喫しました。

上記の試合は、2020 FIBA Women’s Olympic Qualifying Tournamentsでの対戦映像となります。
ベルギー代表は、2018年女子ワールドカップでも日本代表と対戦をしています。
上記スクリーンプレーへの日本女子代表チーム側のDFへの対応策を予めに用意していたのか、試合中のコーチ陣の即興の指示なのか、選手の判断なのか、真相は定かではありませんが見事なアジャスト(対応)といえるでしょう。

バスケットボールはコート上に10人の選手が入り乱れ、ボール保持者にも様々な選択肢があり、視覚からも色々な情報が入ってきます。また、上記に記載の通り、advantageを活かす方法や、一時的に消す方法などの戦術も進化しています。

映像には、両チームの様々な駆け引きが存在します。
ゴール下に飛び込んできた選手へのパスシーズンだけを切り取れば、『ゴール付近でノーマークの選手を見つけ、正確にパスを出す』というプレーが最後の勝負を決めました。
U12等のチームで伝えているプレーといえるでしょう。
混沌とした競技だからこそ、競技の本質を見極め、それを着実に遂行していく能力の必要性を感じたシーンでした。

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