【梅原トレーナーのからだづくり哲学】コーチングの根幹を考える

スキルアップ 指導法 梅原 淳 育成法

コーチというのは一見、人に何かを教えるような立場として存在している。社会一般には、そういう役割を担っているように捉えられている。コーチ、指導者、監督、教師、講師・・・呼び方は色々とあるが、そのような立場の人たちがいる。

ある人は子供たちを育てたい伸ばしたい変えたいと熱意を持ち、一方では知識をアナウンスすることが仕事であり、自分の仕事・責任はそこまで、と考えている人もいる。

スポーツの世界にあっても後者は存在するのだが、私個人としてはやはり競技の世界で生きる人間として、淡々と事務作業をこなすかのようにコーチングをすることは受け入れがたいし、ポリシーに反する行為だ。

もちろん、こういう理論がありますこういう法則があります、それは大事だし絶対的に必要な知識だ。でも私たちが何かをしていこうとするときに、一番時間が掛かり、手を妬き、大きく影響を受けるのは「人間関係」なのである。

大きく成長する要素も人間関係、奈落の底に落ちるのも人間関係、ずっと平行線で変われないのも人間関係が最も強く影響する。

自分が目標に向かい突き進んでいる時期に、そこでどんな理論を得たかよりも、どんな人間と関わったかの方が本当は重要だったりするのだ。

頭で考えたことを実行していく、得た答えを行動に移し現実にする。結局ここが一番重いところではないだろうか。

何かを成すには体を動かさなければいけない。頭に知識が入っても、ぼーっと突っ立っていては何も起きない。つまり「行動」が最重要なのであって、それにはとてつもなく大きなエネルギーが必要となる。

そのエネルギーを身体の中から沸き上がらせる唯一の方法は、人間関係を積むことである。

自分一人では持つことのできなかったエネルギーを、生まれてから今までの人間関係の経験を通して、多くの人からパワーを与えられ、先導され、憧れ、そのおかげで自ら原動力を生み出すことができるようになるのである。

だからコーチングも同じだと思う。肝心なことは、生徒に何を教えたかではなく、そのことの為に彼らとどう向き合ったかである。

解決や習得へ向けて彼らの力を信じ、引き出し、共に苦しい時間を過ごし、共に修練の時間を過ごし、良いときも悪いときも見守ってきたコーチと選手の関わり合いが、困難な物事を前進させる真の力となると信ずる。

人を成長させるのは「情報」ではなく「人」なのだと心得ている。

(了)

 

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