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【小谷コーチの分析バスケ】各クォーターの得点の累計からゲームの様相を把握する

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こんにちは!小谷究です。
私は現在、流通経済大学スポーツコミュニケーション学科で助教を務めています。
また、同大学バスケットボール部を指導しています。

前回は、ランニングスコアに記録されている各クォーターの得点から選手起用方法を分析しました。

今回は、各クォーターの得点を分析する際に合わせて把握しておかなくてはならない各クォーターの得点の累計について考えていきましょう。

 

【各クォーターの得点の累計からゲームの様相を把握】

ランニングスコアには、ゲーム終了時の得点と各クォーターの得点が記録されており、どちらのチームが勝利し、負けたのか、クォーターごとにはどちらのチームが優っていたのかを把握することができます。

しかし、規定のセットを先取したチームが勝利するバレーボールやテニスなどとは異なり、バスケットボールは各クォーターの得点が累計されていき、第4クォーター終了時に累計得点の多いチームが勝利します。

したがって、最終スコアやクォーターごとの得点も分析の指標として有効ですが、合わせて累計得点の推移からゲームの様相を把握することも求められます。

例えば、第3クォーター終了時に30点の点差があり、両チームともに出場機会の少ないプレーヤーを出場させて第4クォーターを戦い、最終スコアが10点差になったゲームと、第4クォーター終了間際までゲームがもつれ、ファウルゲームによって最終スコアが10点差になったゲームでは同じ得点差であってもゲームの様相は大きく異なります。

第3クォーター終了時に30点差があった場合、逆転できる可能性は極めて低くなります。

近年の研究では第3クォーター終了時に9点差以上ある場合には、8 点差以下の場合と比較して逆転できる可能性が有意に低くなるとされています。

このような状況になると、ゲームの目的は勝敗ではなく、主力プレーヤーの温存であったり、出場機会の少ないプレーヤーの経験などへと変わります。

累計得点を除いて分析してしまうと、プレーヤーの温存や経験を目的としたクォーターと勝利を目的として戦っているクォーターとを同じように分析してしまうことになります。

しかし、我々が欲しい情報は勝利を目的として戦っているクォーターになります。

したがって、累計得点の推移を合わせて分析することが求められます。

ランニングスコアには得点を決めたプレーヤーの背番号と得点が順に加算されて記録されます。

この記録は、1,3クォーターと2,4クォーターとが異なる色のペンで記載され、各クォーターの最後の得点の数字は丸で囲まれ、さらに、その下部には太線がひかれているため、各クォーターの終了時の累計得点を把握することができます。

前回紹介した各クォーターの得点を分析する際には、この各クォーターの終了時の累計得点を用いて累計得点の推移を合わせて分析することも求められます。

 

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