「足が速くなるきっかけ」トレーニングレポート No.129【梅原トレーナーのからだづくり哲学】
こんにちは、梅原淳です。
今日は走りについてのワンポイントアドバイスをします。
ドライブが鋭くなる方法については、少し前にレポートしました。ほとんど視点を注がれることのないドリブルの工夫を提案しましたね。
私のレッスンは卓上の計算や教科書の話ではなく、現場で起こっていることを実際に模索し解決してきた生の成果です。
いま個人レッスンをしている20代のアスリートに、走るときのきれいなからだの動かし方について一緒に取り組んでいます。
加える力が引っ掛かりなく、また無理なくスムーズに流れていくように、整ったからだの使い方を覚えようというわけです。
走るために良好な動作を行えれば、軽くてグングン伸びる加速を武器にすることができます。
私がこの選手の走りを見て理解したことのひとつに、やはり腕の使い方においてさらなる可能性がありました。
そこをトレーニングしている様子が動画でありますので、10秒程度の短い内容ですが共有したいと思います。
はじめは動きを大きくすることを課題にあげて、本人も意識して腕と脚を大きく使っていました。
ただこういった場合、大抵が小さい変化にしかなりません。その人の持つ「腕を大きく振る」感覚の範囲内でしか動作が起こらないからです。
頑張って大きく手足を動かして走ってもさほど変わらないので、走ることはいったん除けて腕を大きくブランブランとまったく別の運動で動作の枠を超えさせます。
体験すれば新しい感覚を覚えますから、それをあとで走りに応用することができます。速く走りたいからと言って、一辺倒に走ることだけに終始しないことです。
ちょっと編集して、はじめのほうがいつもの本人の腕振り幅、後半が新しい感覚を得た映像です。
動画(My Movie 8)
いかがでしたか?
バレリーナが踊っているときのような、一見には走りと無関係なことをしているようですが、このおかげで自分の腕の可能性(動作の域)をからだが経験して、動作の引っ掛かり(力がスムーズに伝っていかない)が取れました。
腕の振りがぎこちないことで、脚の動作へダイレクトに影響していたんですね。最後には走りが少し浮いているような、とても軽い足運びに変わりました。
このようなことが学術研究では絶対に見えてこない、現場だからこそ知れる真実の成果です。
それではまた次回!頑張るアスリートを心から応援しています☆
(了)
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