「ステップ感覚をがらっと変えてしまおう」【梅原トレーナーのからだづくり哲学】トレーニングレポート No.93
スキルアップ トレーニング フィジカル(身体) 梅原 淳 練習法
こんにちは、梅原淳です。今回も実践レポートをお届けしましょう。
バスケットボールにおいてディフェンスの「横の足」というものは、技術力としては難易度の上位に入ります。
いわゆる「サイド・ステップ」とか「スライド・ステップ」「キック・スライド」なんて言われているものですが、これはどんな選手またチームでも習得すべき大きなテーマです。
しかし身につけている人は、じつはそれほどいなかったりします。
身体を前に向けたままそれとは別の方向へ進むのですから、当然人間の日常的な動作ではありません。競技特有に、あえてそれをするという独特な動き方になります。
つまりこれは走ること跳ぶこと以上に、意図的に訓練して身につける必要のあるもの、となります。
サイド・ステップがテーマの話は初めてではありませんが、今日は素早く軽快なフットワークをつくる核心的な要素を公開したいと思います。
まずひとつ動画を見て頂きましょう。
本レポートでは度々登場しているメソッドで、「切り返し動作」を練習しているものですが、この選手が動作のポイントとして意識的におこなっているのはどんなところだと思いますか?
特徴的なものをなにか見つけられるでしょうか。
実は、彼がステップで気を遣っているのは「足を上げる」ことです。
リード・フットの足を、横へスライドさせるのではなく、腿上げを強調しておこなっています。その上でもう一度再生してみてください。上げ足が特徴的に感じられるはずです。
このようにリード足を上げることで、リズミカルな動きが生まれます。意識する動作は「蹴る」でも「出す」でもなく、「上げる」ことです。
上げる動作によって、まず動作全体が軽くなります。床を踏ん張ることがないので、力んだ重い足が消えて格段に動かしやすくなります。
さらに「リズム」です。
上げる足は、一定のリズムを作り出すことができます。リズムをコントロールすることで、スピードを緩めたり速めたりを操れます。
とくに単純動作の繰り返しですから、それをリズムで制御することがパフォーマンス・アップに直結します。
サイド・ステップというと、床を蹴ることもしくは足を出すことっていう認識が一般的でしょう。それを大胆に壊して、まったく別のコツで覚えていきます。
ステップというのは、
①リズムで覚えると足がよく動きます。 さらに踏む足ではなく、
②上げる足であることが重要なポイントです。
動作を身軽に行えるようにしておいて、そこから強さやレンジの広さを強化していくことが、とくに難易度上位のサイド・ステップでは有効に働くでしょう。
いくつかの別の動作における上げ足、リズム足の練習を見てみましょう。
彼らはみな、動作の主体をリズムでおこなっています。それに身体が反応して足の刻みが生まれ、動作が軽く素早くなっているのです。
このリズミカルをつくるコツは、もう一度言いますよ、リード・フットの「上げる足」です。ここが肝心ですので、よく鍛練してください。
それでは今日はここまで。ぜひ参考にしてください、全力で応援しています!
技術的な質問もドシドシ送ってくださいね!
あなたと繋がれることを、心から楽しみにしています☆
(了)
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