【梅原トレーナーのからだづくり哲学】もっと自分の頭で考えて行動しよう

スキルアップ チーム作り 指導法 梅原 淳 育成法

先日ある高校の部活動にて、このようなことがありました。

3時間ほどの練習の中で、はじめの2時間ほどを全員一緒に取り組み、フットワークを中心に鍛練をして、そこから残り1時間を高校2年生と1年生で分けて、別々にウエイト・トレーニングを行いました。

課題となる内容は、学年により異なります。それがとくに身体づくり、ウエイト・トレーニングの類いでは大きく違ってきます。

幸い隣で練習していた女子バスケットボール部が早く帰ったので、このときには体育館全面が使えました。私は学年を1コートずつ配置して、広々と使わせてあげることにしました。

どちらに多くの時間が必要かというと、当然1年生です。2年生は勝手が分かっていて、教えたこともすぐに覚えてしまいます。

私は1年生により多くのレッスンの時間を割きました。

▼反応がすこぶる鈍い

この日は練習時間が30分も長引きました。それは熱が入りすぎたわけではなく、行動がとにかく遅かったからです。

1年生は20名ほどいて、その全員が驚くほど誰も動きません。私が○○を準備してと言っても、誰一人一歩も動かず、次にこれと行動を示しても、立ち尽くしたままポカンと口を開けて私を見つめています。

それくらいは一度ビシッと言えばすぐ変えられますが、そのあとも行動一つについて毎度同じような指摘を繰り返さなくてはいけません。

なにせ周りを見渡し、あとから動く、誰かの後ろを着いていく、それが強固に出ていて、個々人で単独の行動をする者がただの一人すらいないのです。

▼染みついた行動グセ

これは日本の子どもたち全体に関わることです。たまたま希なケースを紹介しているのではありません。個がなくなり、集団に紛れてみんなと一緒じゃないと動けない、そんな習性が年々強くなってきています。

私は何年も前から、この行動力の弱さそして主体性の薄さに警鐘を鳴らし続けています。

自分がいま選手として中心となって活動(練習)しているのですから、自分の意思で積極的にトレーニングに励めば良いのです。

教える私の時間ではなく、取り組む選手の時間です。どうしてそんなに不活発でいられるのでしょうか。今じゃなければあなたの時間は一体いつ来るのか?そこにまったく意識のない選手たちが20名もいます。

自分でも知らず気づかず。他人に付き合って時間を流しているだけでしかない。自分が成長するための時間を持っていません。

この行動グセはすぐに直さないと、とんでもなく散々な3年間になります。

▼日本の現代教育から脱せよ

正直、コーチがどれだけ馬車馬のように走らせても、試合で勝利を呼び込むことは難しいでしょう。できるとしても微々たる上乗せです。練習での体力はついても、ゲームで結果をもたらすことは期待できません。

プレイする本人が、主体的に自分の目標に向かって計画を立てて行動すること、それが唯一の成功法則です。

練習に取り組むのは自分、レッスンを学ぶのも自分、考えるのも自分、準備も自分、片付けも自分、すべて我が身のことです。

それらをあなたの意思から始まって行動へと繋げていくのが、物事の成長における大原則です。

誰かが右へ行けと言ったからその通りに動き、事細かく指示を受けてただそれだけをし、周囲に合わせなんとなく人マネでやり過ごす、そんな習性を一体誰がつけさせたのでしょうか。

それは日本の学校教育と家庭教育です。今に始まったことでありません、かく言う私もそのように育ちました。今の大人も少なからずそうやって教えられてきたのです。

さらに出生率が下がり、人口が減少する一方の今とこれからの時代にあっては、さらに色が統一される傾向は高くなります。数は多いより少ない方が当然一つにまとめやすい。

皆が同じ行動を取ります。似たような方向へ進みます。とくに日本はそういった傾向が強いようです。

▼一人になろう

ですから私から思い切った提案をしてみたいと思います。

今日からあなたは、誰にも寄らず付かず合わせず、たった一人になって生活します。

親元から離れて一人暮らしをするとか、そういうことではありません。友達や先輩、親、先生、コーチなど、人間関係は今までどおり。ただ自分以外の誰かの行動に合わせたり、大切な自分の時間を他人の希望を叶えるために使うことを止めてみましょう。

そしてあくまで自分から起こす意思と行動をつくるのです。

だから部活の練習も、当然チーム全体で取り組むしコーチからメニューの指示やレッスンはありますが、それを行う人はあなた自身です。あなたの意思で動いてください。

そうしたら、ただ指示を待って何かを言われるまでボーッとすることは絶対にありません。常に状況を観察して思考するようになります。

コーチの説明を右から左に流して、あとで見渡して誰かのやっていることのマネをすればいいやと、デタラメに場をやり過ごすような行為もきっと直ります。

そうなれば間違いなくあなたは大化けするでしょう。信じられないほど飛躍します。私が保証します。

▼自立とは主体性

もし今これを読んで「自分はそうかもしれないな」と思った人は、集団の一部でいることを脱するチャンスです。

止まっている意思と思考が動き出すきっかけになるはずですので、勇気をもって一人になってみましょう。

自立とは、すべて自分で考え判断して主体的に行動することなのです。

(了)

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