FIBA-OQT決勝「リトアニア対スロベニアより4」スペインピック&ロールの対応策
ドンチッチ選手が東京五輪でも存在感を存分に発揮しています。初出場のスロベニアを見事にベスト4に牽引(原稿執筆時点)。
東京五輪バスケットボールの中心人物となっています。
さて、今回も引き続きFIBA-OQT決勝「リトアニア対スロベニア」より、スペインピック&ロールに関連する攻防を取り上げます。
今回はスクリナーへのパスです。
1、スペインピック&ロールに対するディフェンス(成功例)
スペインピック&ロールに対し、リトアニア代表はスイッチで対応します。
X3はドンチッチ選手を守り、X1はトップに出てくる選手をマークします。
そして、X5の選手は、自分に対して仕掛けてくるスクリーンを交わします。
ここで重要になるのは、ゴールへの突破を目指すドンチッチ選手のマークをX3に任せて5番の選手を守る事です。
役割分担が曖昧になってしまうと、3のスクリーンに対する反応も遅れます。
最終的にシュートは打たれた形になりましたがきちんとチェックをしています。1対1の状況に持ち込むことができました。
2、スペインピック&ロールに対するディフェンス(失点事例)
続いて、失点となったケースです。
ドンチッチのドライブに対し、X5の選手が必死にマークをします。
それはそれで悪くはないのですが、X1の選手の動きが曖昧です。
X5がドンチッチを守るという事は、5番の選手を守る選手がいません。
X1の選手は、トップに出てくるかもしれない3番の選手を待っているのでしょうか。それとも、X5の選手が再び自分のマークに戻ると予測し、ドンチッチ選手のマークに戻ろうとしているのでしょうか。
ほんの数秒間ですが、ディフェンスとしては何処も守っていない場面になってしまいました。
そして、それを見逃すドンチッチ選手ではありません。ゴールし下へと正確なパスを通しました。
3、スペインピック&ロールのまとめ
ディフェンス戦術を考えた際に、どの守り方にもメリットとデメリットが存在します。
例えば「2.失点事例」について、X1の選手が5をマークしたとします。
サイズで不利な状況ではありますが、シュートミスを誘発するかもしれませんし、シュート前にスティールをする可能性もありました。
しかし、2の事例のように役割分担のミスがあっては、メリット・デメリットの議論の前に失点のリスクを背負うことになります。
また、選手としてはあまりにも複雑な戦術や、守り方の使い分けは困惑の要因ともなります。
メリット、デメリットを把握したうえで、何か一つの戦術の遂行能力を高めることも重要になるケースもあるでしょう。
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株式会社アップセット所属。GSL(ゴールドスタンダードラボ)編集長として記事の製作、編集、各種のイベントなどを多数実施。近年は『Basketball Lab』にて記事執筆と編集、『バスケセンスが身につく88の発想 レブロン、カリー、ハーデンは知っている』・『バスケットボール戦術学』などで編集協力として関与。トーステン・ロイブル氏を講師とするEuro Basketball Academy Coaching Clinicでは事務局を務める。活動理念は「バスケットボールに情熱と愛情を注ぐ人の、バスケ体験の最大化」・「バスケ界にヒラメキを作る」。JBA公認コーチライセンスC級保有(2021年3月にB級を受講)
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