【梅原トレーナーのからだづくり哲学】 トレーニングレポート No.5

スキルアップ 動画 指導者 梅原淳 練習メニュー


體を鍛えるとかトレーニングするというと、まずバーベルを使ったフリーウエイトをイメージする人が多いかもしれません。トレーニング=筋肉をつくるという感覚を持っているからでしょう。

しかし実際は、巧緻性(動きの巧みさ)やバランス能力、関節の可動性など、運動を発達させるための要素はいくつもあります。筋肉の強さはそのうちの一つに過ぎません。

いま私たちはトレーニング器具に頼らない方法を見出し、すでに多くのチームで導入を始めています。

器具というのは重量物ということだけです。つまり負荷です。何も持たずにスクワットするよりも、上から誰かに押さえつけながらやったほうが筋肉は成長します。

それが鉄の塊(バーベルや鉄アレイ)であるというだけの話で、昔のようにタイヤを引っぱったりおんぶして走ったりすることと同じです。

ただあまりにフリー・ウエイトの方法論が発展し過ぎてしまい、ピンポイントに特定の筋肉へダメージを与えるための種目とそれに見合うトレーニング器具があったりして、いまやウエイト・トレーニングは筋肉づくり専用の手法となってしまいました。

だからこそ、私たちは子どもたちのトレーニング、真に運動能力を育てる方法としてはこれを切り離し、もっと別の方法を考えていました。

もちろんベンチ・プレスやスクワットやデッド・リフトといったフリー・ウエイト種目も、プログラムとしてしっかり取り入れています。

先ほども言ったようにこれは體へ負荷を掛けるという目的ですので、その種目自体を極めようとか、その重量をどこまでも上げていくことは一切考えていません。

ですから、トレーニング器具を持って體を動かす鍛練はたくさんしていますが、フリー・ウエイト自体の成績(挙上重量)を伸ばそうとする狙いは持っていないということです。

いま私たちは、重りを持つことよりも「運動課題を達成すること」に着目しています。運動の基本にもどり、腕の使い方、脚の使い方、全体でのバランス保持、そういうことを考え、難しい動きの習得を目指しています。

簡単な動作から始めて、少しずつ難易度を上げていきます。それに耐えうる力、達成できる力を身につけることがトレーニングそのものですので、重量物を中心においた方法ではなく動きを中心課題とした鍛練に切り替えています。

手短ですがトレーニング中に撮った動画がありますので、少しイメージにしてください。

床の上をハの字に跳んだり、雑巾掛けをしたり、匍匐前進したり、四つ足で走ったりしている様子が映っていると思います。

このようなもので十分體は鍛えられ、しかも筋力・筋肥大以外の運動技能もたくさん育っていきます。多くの要素をまんべんなく伸ばしていくこと、それがこれらのトレーニングの大きな価値と言えます。

ひとつの能力を突出させて伸ばすことと、全体を底上げして土台を広げることと、あなたのトレーニングの理想はどちらでしょうか。

 

 

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